今回は、8月24日(月)早朝に南アフリカランド/円が急激に動いた際の対応について、SBI FXトレードがリリースを出しているので紹介したい。
■東京時間早朝に南アフリカランドが乱高下
はじめに、南アフリカランド/円の動きを振り返っておこう。
中国経済の急減速を発端とした、金融市場のリスク回避が強まる中、2015年8月24日(月)の東京時間早朝、南アフリカランド/円は通常では考えられないほどの急激な変動を見せた。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:南アフリカランド/円 30分足)
これは、南アフリカランド/円の30分足チャートだ。これを見ると、8月24日(月)早朝の南アフリカランド/円は、9.4円近辺でしばらく推移した後、一気に8.4円付近まで急落。その後、9円台前半まで戻すというように乱高下している。
1円程度の急激な動きを見せたわけだが、これは、近年の南アフリカランド/円の動きでは、1年程度かけて動く値幅。それを、わずか2時間程度で動ききってしまったのだ。さらに詳しいことについては、以下の参考記事をご覧いただきたい。
【参考記事】
●中国発のリスク回避強まり世界同時株安! 南アランド/円は乱高下、一時10%超暴落!
■急激な動きでスプレッド拡大! でもSBI FXトレードは…
このように、南アフリカランド/円は急激に動いたわけだが、SBI FXトレードが8月24日(月)に発表したリリースによると、インターバンク市場でも多くの銀行から、南アフリカランド/円の取引レートの配信がストップするなど、市場の流動性が急速に低下する事態に陥っていたようだ。
ただ、そうした中でも、SBI FXトレードでは、ユーザーに対して継続的に取引レートを提示することができていたと発表している。

(出所:SBI FXトレード)
取引レートが提示されていてもスプレッドが広がり過ぎていたら、トレードしにくいと思われる人がいるかもしれないが、SBI FXトレードでは、8月24日(月)早朝に南アフリカランド/円が急落した際の各FX会社の最安値を公表している。

こちらの表を見ると、SBI FXトレードの急落時の最安値は、ビッドが8.8730円、オファー(アスク)が、8.8829円となっていて、スプレッドは0.99銭ということになる。
ちなみに、ビッドというのはマーケットメイカーが出す買い気配で、オファー(アスク)というのは売り気配。投資家から見れば、ビッドが「売れる価格」、オファー(アスク)が「買える価格」ということになる。
SBI FXトレードでは、取引数量によってスプレッドが変化するという、珍しいしくみを採用しているのだが、この南アフリカランド/円の0.99銭というスプレッドは、1万~10万通貨取引までの南アフリカランド/円の基準スプレッドとなっている。
【参考記事】
●1通貨から取引できるあのFX会社が南アランド/円のスプレッドを大幅縮小!

つまり、南アフリカランド/円の急落した際の最安値においても、SBI FXトレードでは、スプレッドが広がっていなかったということになるわけだ。
そもそも、この0.99銭という南アフリカランド/円のスプレッドは、通常時スプレッドとして他社と比較しても非常に狭い水準。以下のコンテンツを見ていただくとわかるとおり、これより狭いのは0.4銭のサクソバンクFX証券[スタンダードコース]しかない。サクソバンクFX証券のスプレッドは原則固定ではないので、原則固定スプレッドとしては、SBI FXトレードが業界トップ水準だ。
【参考コンテンツ】
●FX会社徹底比較!:南アフリカランド/円が取引できるFX会社はここだ![南アフリカランド/円スプレッドの狭い順]
ちなみに、SBI FXトレードによると、一部のFX会社では2円近いスプレッドで取引レートを提示していたところもあったようだ。実際に、SBI FXトレードではその証拠となるFX会社の配信画像も掲載している。

※SBI FXトレードの「今朝(2015年8月24日)のZAR/JPY急落時の当社対応につきまして」より転載
こちらの画像のスプレッドは1.942円でパーセンテージにすると20.36%にもなる。これを米ドル/円に置き換えて考えてみると、米ドル/円のレートが120円のとき、24円ものスプレッドで取引レートが提示されているのと同じことだ。これは、かなり衝撃的…。
そして、SBI FXトレードのリリースの中で注目したいのが…
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