■「株価バブル」を認めた中国の尻ぬぐいに期待
今週(9月7日~)、話題となっているのが中東やアフリカから大挙押し寄せているヨーロッパの難民問題。イギリスで行なわれた最新の世論調査では、難民問題の影響でEU(欧州連合)残留を希望する人が5%減り、49%と過半数を割りました。
これが今すぐ為替市場に影響を与えるわけではありませんが、イギリスではEU離脱を問う国民投票が控えていますから、悪いタイミングで出てきたなという印象。
そのイギリスでは9月10日(木)、BOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])の議事録が公開されます。
前回は、政策金利の据え置き8票、利上げ1票でしたが、今回は上海株急落後の議事録となるので、全員が据え置きとなっているかもしれません。そうなれば、英ポンド下落の要因となりそう。

(出所:米国FXCM)
反対に利上げ賛成票が増えていればサプライズで、英ポンド急騰ですが、まずないでしょう。
今週(9月7日~)はイベント云々よりも株価次第。為替ディーラーも今、注視しているのは株価です。

(出所:CQG)
週末、9月4日(金)~5日(土)に開催されたG20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)では、中国人民銀行[中国の中央銀行]の周総裁が「バブルがはじけるような動きがあった」とバブルを認める発言を行いました。
【参考記事】
●中国発のリスク回避強まり世界同時株安! 南アランド/円は乱高下、一時10%超暴落!
政策判断の誤りを認めるような発言で、ちょっと驚き。
政策を誤ったのなら、何らかの対策を打ち出してくるのだろうとの期待が高まっています。軍事パレードからの休み明けとなった9月7日(月)も、上海株は堅調に始まりました(※)。
(※編集部注:この対談は9月7日(月)に行なっています。7日(月)の上海株は堅調に始まりましたが、最終的には前営業日比マイナスで取引を終えました。また、8日(火)の上海株は堅調でした)

発表:9月10日(木)20時
ポイント:利上げと据え置きの票数
(次ページではオセアニア通貨や米国の利上げの話題が…)
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