■【ユーロ】カタルーニャ独立賛成派は実質的に敗北?
先週末(9月27日)、スペインのカタルーニャ州で州議会選挙が行われ、スペインからの独立賛成派である「JxSi党」と「CUP党」が連立政権を組むことになりそうです。
独立賛成派の政権獲得で先行き不透明感が増してユーロが売られる展開が想定されましたが、週明け(9月28日)のユーロ/米ドルはあまり動いていません。
中期的には不透明感が増すという意味でユーロに対するネガティブ要因でしょう。ただ、週明け(9月28日)のユーロ/米ドルは大きな窓を開けることもなく、落ち着いた始まりでしたね。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
週明け(9月28日)のユーロが落ちなかった最大の要因は、独立賛成派の2党を合計した得票率が50%に満たなかったこと。今回の選挙はカタルーニャ独立を問う国民投票と同列の意味があると見なされていました。
「独立賛成派の得票率が50%以下」ということは、国民投票として考えた場合、カタルーニャ州の民意は独立反対だと解釈されて、ユーロが落ちなかったのでしょう。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 日足)
それに加え、「反緊縮政党」の得票率はわずか9%。緊縮財政策にスペイン国民が理解を示し始めているのかもしれません。
12月に控えたスペイン総選挙では、緊縮財政に賛成する政党が議席を伸ばし、スペインの財政規律達成速度が早まるのではないかという観測も出ています。

発表:9月29日(火)21時
前回:0.2%(前年比)
予想:0.1%(前年比)

発表:9月30日(水)18時
前回:0.1%(前年比)
予想:0%(前年比)
■【アベノミクス】NYでも第2ステージ開始を宣言へ
国連総会出席のため、訪米中の安倍首相ですが、ニューヨークでは9月29日(火)にブルームバーグのインタビューを受けるようです。
基本的には先週、9月24日(木)の記者会見の繰り返しになるのでしょう。日本では「期待はずれ」の声もあったアベノミクス第2ステージですが、安倍首相は「名目GDP600兆円」の達成に向けて経済対策に取り組むと表明しています。
ブルームバーグのインタビューでも同様の発言を行なうのでしょうが、まだ具体策が出る段階ではない。基本的には株高・円安要因になると考えていますが、影響は限定的です。

開始:9月29日(火)22時から
(次ページでは相次ぐFRB要人発言や米雇用統計の話題が…)
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