■【出るか、黒田バズーカ3】 7日お昼の日銀に大注目!
今週(10月5日~)は中央銀行関連のイベントが続きます。まずは、10月6日(火)のRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])会合ですね。

(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移)
前回同様、政策金利は2%で据え置きでしょう。今の豪ドルはオーストラリアの金利や指標云々よりも、株のプロキシー(代理)としての側面が強い。
(※編集部注:この対談は10月5日(月)に行なっています。10月6日(火)のRBA会合では、政策金利を2.00%に据え置くことが決定されました)
個人的には今週(10月5日~)はなんといっても、10月7日(水)の日銀会合の結果発表。黒田さんが追加金融緩和を行なうのかどうか、です。
予想としては現状維持ですが、10月30日(金)の日銀会合で追加緩和との予想がチラホラ出てきています。
【参考記事】
●10月7日発表のウワサも!? 日銀が異次元緩和第3弾を実施したらドル/円はどう動く?(10月1日、西原宏一)
大方の見方としては現状維持なのでしょうが、気になるのは、10月3日(土)の日経新聞記事。「日銀、物価見通し下方修正へ 2%達成先送り検討」との見出しです。
2%達成が先送りされるなら、ロジックとしては追加緩和が必要だということになる。こうした記事が出る背景には日銀関係者の意向もあるのでしょうから、10月7日(水)の日銀の発表には大注目。
追加緩和があれば、米ドル/円は2~3円上昇するでしょうし、なかったとしても10月30日(金)への期待が残るので下値は限定的でしょう。

(出所:米国FXCM)
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)もやっと合意されましたね。
株式市場にはプラスの材料となるのでしょう。今の為替市場は日経平均やNYダウのシャドーマーケットとなっていますから、TPPの合意で株が上がれば、米ドル/円や豪ドル/円などは上がり、ユーロ/米ドルは下がる。

(出所:米国FXCM)

(出所:米国FXCM)
いずれにせよ、米ドル/円は10月7日(水)の日銀会合の結果発表まではジリジリと上がってくるのでしょう。

発表:10月6日(火)12時30分
前回:2%据え置き
予想:2%据え置き
結果:2%据え置き

開催:10月7日(水)お昼ごろ
ポイント:追加金融緩和の有無
(次ページでは各国中銀議事録の発表やIMFイベントの話題が…)
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