■【米利上げ】冷静さを取り戻して米ドル安へ
今週(10月12日~)の経済指標で気になるのが、13日(火)に発表されるドイツのZEW景況感指数。先月(9月)は12.1ポイントでしたが、今回の予想はおよそ半分の6.5ポイント。

ドイツZEW景況感指数は10月13日(火)18時の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 欧州主要経済指標の推移)
これだけ悪化してもユーロが下がらないのなら、もう一段のユーロ高を試す可能性が高いと思います。

(出所:米国FXCM)
講演では、10月15日(木)のダドリーNY連銀総裁が注目。テーマは「政策金利について」と、そのものズバリですから聞かないといけないでしょう。
ただ、足もとの米ドル安の背景には、「利上げといっても2%から2.5%程度までで、過去の平均値である4%台には遠く及ばない」ということを改めてマーケットが認識していることもあります。
ダドリーさんが2015年年内の利上げを強調しても、効果は薄いかもしれません。
これからも経済指標が良ければ「年内利上げだ」と盛り上がり、悪ければ「来年だ」と小学生のサッカーのようにフラフラするのでしょうが、結局は12月に利上げするのではないでしょうか。
利上げ幅は言われているように、0.25%ではなく0.125%なのかもしれませんが…。

発表:10月13日(火)18時
前回:12.1ポイント
予想:6.5ポイント

開催:10月15日(木)23時30分から
ポイント:米利上げ時期についての見通し
■【NYダウ】1万7000ドル乗せでリスクアセット買いに
今週(10月12日~)はアメリカで大手金融機関の7-9月期決算が相次いで発表されます。
チャイナショックのあったこの時期、どこもトレーディングで苦戦していたようですが、それは織り込み済みでしょう。
いつもの繰り返しになりますが、大きな流れとして、為替が株価のシャドーマーケットになっているのは変わりません。
9月と大きく変わったのは、NYダウが1万7000ドルに乗せてきたこと。

(出所:CQG)
8月に1万7000ドルを割ってからチャイナショックが起き、リスクオフが進みました。
ところが、10月2日(金)の米雇用統計後の安値を底に1万7000ドルを回復し、豪ドルや原油、日経平均などのリスクセットが総じて上がり始めています。
【参考記事】
●弱い米雇用統計に日銀の追加緩和もナシ! でも米ドル/円が急落しなかったワケとは?(10月8日、西原宏一)
10月にボトムを固めて、11月、12月へ向けて、リスクアセット全般が上がってくるのではないでしょうか。

(出所:米国FXCM)

(出所:米国FXCM)

14日(水)5時 JPモルガン・チェース
14日(水)20時 バンク・オブ・アメリカ
15日(木)20時30分 ゴールドマンサックス
15日(木)21時 シティグループ
(次ページでは今後の戦略やロシアの格付けに関する話題が…)
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