■【ユーロ】ドラギから「核心をついた発言」が出る可能性
先週(11月2日~)の米雇用統計ではアメリカの12月利上げが決定的となりましたが、今週(11月9日~)はヨーロッパがフォーカスされそう。
注目はECB(欧州中央銀行)総裁のドラギさん。11月11日(水)、12日(木)と連続して講演します。12月3日(木)のECB理事会では追加緩和の発表が濃厚となっていますが、注目はどんな内容となるのか。
ドラギさんは以前、デポジット金利のカットも示唆していましたが、そこまでやる必要があるのか、個人的には腑に落ちない部分があります。
そのあたり、12日(木)の議会証言では核心をついた発言が出てくる可能性があり、注目です。
ユーロ/米ドルは2015年3月に安値をつけてから調整が8カ月続きました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
3月以降に売っていた人たちは踏まれ続けてお疲れ気味でしたが、10月15日(木)、米ドル/円とユーロ/米ドルで同時に米ドルがやっと底を打ち、2015年年末に向けて米ドル買い・ユーロ売りが進行しています。
【参考記事】
●郵政グループ3社上場成功で日本株活況! 12月米利上げに向けてドル高トレンド不変(11月5日、西原宏一)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
ただ、今年(2015年)初旬と違って、先日のドラギコメントにもかかわらず、大きく盛り上がらないままにジワジワと下げているため、根深く落ちていくのだと思います。
ゴールドマンサックスは12月のECB理事会までに、ユーロ/米ドルは1.05ドル、2015年年内にはパリティ(1ユーロ=1米ドル)とするレポートを出しているようです。
ドラギ発言、それに11月13日(金)発表のユーロ圏GDPなどで、ユーロ/米ドルが上昇する局面があれば、戻り売りの機会となりそうですね。

ユーロ圏7-9月期GDPは11月13日(金)19時の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国GDP成長率の推移)

(出所:ヒロセ通商)

講演:11月11日(水)22時15分から
議会証言:11月12日(木)17時30分から

発表:11月13日(金)19時
前回:0.4%(前期比)
予想:0.4%(前期比)
(次ページでは今週のイベントや急落した英ポンドの話題が…)
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