■【ユーロ】超長期トレンドラインに注目
今週(11月23日~)はヨーロッパの3つの景況指数とイギリスの要人発言に注目。

独Ifo景況感指数は11月24日(木)18時の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 欧州主要経済指標の推移)
パリ同時多発テロを受けて、ECB(欧州中央銀行)のプラート専務理事は「ユーロ圏の景気回復について、景況感に関するデータを注視する必要がある」と述べました。
ちょうど今週(11月23日~)、欧州ではIfoをはじめ、3つの景況感指数が発表されるので見ておいたほうが良いでしょう。
ユーロ/米ドルはみんながみんな、米ドルロング。IMMでは米ドルの買い持ち(ユーロの売り持ち)が今年(2015年)4月以来、最大にまで積み上がってきました。

(詳しくはこちら → 経済指標/金利: シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
そろそろ、来年(2016年)の予測が出始めていますが、ここでもそろってユーロ/米ドルは下方向。
ゴールドマンサックスは0.95ドルを予測しています。短期的にはいったんボトムアウトの可能性もありますが、ECBのドラギ総裁が「ユーロを売れ」と言っているようなものなので従えばいいのでしょう。
注目は2000年安値0.8228ドルと2001年安値0.8351ドルを結んだ長期トレンドライン。
今年(2015年)3月の安値はこのラインでサポートされましたし、明確に割ってくるようだと本格的に下落するのかなというイメージ。

(出所:CQG)
もっと言えば、オプションの話になりますが、1.05ドルから1.04ドル台ミドルあたりを割ってくると「ネガティブ・ガンマ(※)」となり、オプションのプレイヤーが売らないといけない状態になる可能性が高く、下落が加速するかもしれません。
(※編集部注:「ガンマ」とはオプションの指標の1つ)

11月24日(火)18時
前回:108.2ポイント
予想:108ポイント
●独12月GfK消費者信頼感
発表:11月26日(木)21時
前回:9.4ポイント
予想:9.2ポイント
●ユーロ圏11月消費者信頼感指数(確定値)
発表:11月27日(金)19時
速報値:マイナス0.6ポイント
(次ページでは新興国やオセアニアに資金が流れている話題が…)
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