■【NZドル】金利引き下げは織り込み済み
ドイツでは、連立与党の一角を占めるSPD(社会民主党)の党大会が12月10日(木)から12日(土)まで開催されます。為替との関連性は低いかもしれませんが、議題は難民問題やドイツ経済について…。
難民問題では国境を閉鎖する国が相次ぎ、フランスの地方選挙では第1回目の投票で極右政党の国民戦線が第一党となりました。
ヨーロッパ全体で難民排斥の機運が高まっており、SPDの党大会で「難民に甘すぎる!」と政権批判が飛び出すようだと、ユーロの先行き不安が拡大しそう。
また、12月10日(木)早朝にはニュージーランドの政策金利発表もありますね。

NZ政策金利は12月10日(木)5時の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移)
今回は0.25%利下げの見通しです。今年(2015年)4回目の利下げを行なって、利下げはいったん打ち止め、というのがコンセンサスなので、利下げによるNZドルの下げは限定的でしょう。

(出所:ヒロセ通商)
むしろ気になるのは今後の方向感。RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])のウィーラー総裁の記者会見のほうがポイントになるのでしょう。
12月10日(木)はニュージーランド、スイスだけでなく、イギリスの政策金利発表もあります。もちろん金利は据え置きですが、注目は議事録。
利上げ賛成票は1票だけでしょうが、2票に増えているようだとサプライズで英ポンド高。

(出所:ヒロセ通商)
今週(12月7日~)は材料が少ない1週間なので、12月11日(金)に発表されるBOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])/GfKインフレ見通しサーベイも手がかりとされるかもしれません。

政策金利発表:12月10日(木)5時
ウィーラー総裁記者会見:12月10日(木)5時5分から
前回:2.75%据え置き
予想:2.50%へ引き下げ

政策金利/議事録発表:12月10日(木)21時
前回:0.5%据え置き
予想:0.5%据え置き
ポイント:利上げ票が1票のままか、2票へと増加するサプライズがあるか
●BOE/GfKインフレ見通しサーベイ
発表:12月11日(金)18時30分
(次ページではFOMCと今週の戦略についての話題が…)
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