■134円上抜け後はボックス相場を形成
2015年3月18日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)の声明文発表後のユーロ/米ドルの急上昇の影響で、131円台にまで大きくリバウンドした。
しかし、ユーロ/米ドルが下落に転じると、ユーロ/円も128円台前半にまで急落している。
128円台からは反転急騰し、再び131円台に戻している。
ユーロ/円は、比較的大きく上下動を繰り返したのだが、日足チャートに表示したように、「緑の破線」で示したボックス相場を形成していた、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「緑の破線」の上限は131円台後半(ないしは132.00円近辺)と考える。下限は当初は126円台後半(126.80円近辺)と考えた。 だから、このボックス相場「緑の破線」の下限(126.80)を割り込み、
「売りシグナル」を発した、と考えた。
しかし、126円台前半(126.00-10円水準)の安値をつけてから、反発(上昇)している。
それで、このボックス相場「緑の破線」の下限は、126.00円近辺と考える。
149円台の高値からの下落は、レジスタンス・ライン「青の破線」に従っていた、と考える。
このレジスタンス・ライン「青の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
そして、「下限126.00円近辺-上限131円台後半(ないしは132.00円近辺)」のボックス相場「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
134.00円は過去のチャート・ポイントだったので、レジスタンス(抵抗のチャート・ポイント)になる、と考えたのだが、ほとんど抵抗なく、これ(134.00円近辺)も上に抜けている。
134.00円を上に抜けてから、ユーロ/円は、「133.00円-137.00円」でボックス相場「赤の破線(細線)」を作っている。
(出所:ヒロセ通商)
137.00円がレジスタンス(上値抵抗)になっていたが、137.00円を上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。
137.00円を上に抜けてから、ユーロ/円は、日足チャートに「青の破線(細線)」で示したように、ボックス相場を形成した、と考える。
■ターゲットだった132円を割り込み「売りシグナル」点灯
2015年6月29日(月)は、135円台前半で始まった。
6月26日(金)のニューヨーク終値は、138円台前半程度だったので、約3円の大きな「窓(Gap)」を開けている。
「窓(Gap)」を開けて急落したことで、ボックス相場「青の破線(細線)」を下に割り込み「売りシグナル」を発した、と考える。
ボックス相場「青の破線(細線)」の下限(137.50円近辺)で、「売りシグナル」を発した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
6月29日(月)の値動きでは、ロンドン市場、ニューヨーク市場で、この約3円の大きな「窓(Gap)」を埋めた。
窓埋め完了後は、133円台に下落している。しかし、133円台は底堅く推移し、上昇に転じた。
それで、サポート・ライン(2)「緑の破線」を表示した。
2015年8月下旬の値動きで、サポート・ライン(2)「緑の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、132円台に下落したが、132円台を底値に、反転急上昇している。
それで、この時点でのユーロ/円は、一回り大きなボックス相場「茶色の破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は141.00円近辺、下限は132.00円近辺、と考える。
サポート・ライン(3)「緑の破線」を加筆した。このサポート・ライン(3)「緑の破線」を割り込み、「売りシグナル」点灯と考える。
この「売りシグナル」の目先のターゲットは、ボックス相場「茶色の破線」の下限である132.00円近辺、と考える。
日足チャートを見てのとおりに、上記(132円近辺)のターゲットを達成した、と考える。
そして、ボックス相場「茶色の破線」の下限(132.00円近辺)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。
■売りシグナル点灯後上昇も、下落傾向に変化なし
132.00円を割り込んだので、「売りシグナル」を発した、と考えたが、ユーロ/円は、131円台ミドルに下落し、133円台まで反発(上昇)した。
つまり、132.00円近辺での上下動、揉み合いに推移した。
しかし、個人的には、この132.00円を割り込んでの「売りシグナル」が有効と考えた。
別な言い方をすれば、時間が経過すると、明確に132.00円を下に抜けて、改めて「売りシグナル」を確認できるのではないか、と考えた次第だ。
132.00円を割り込んでからのユーロ/円は、「売りシグナル」に従い、
129円台ミドルまで下落したが、昨年(2015年)12月3日(火)のECB理事会後のドラギ総裁の発表した追加の緩和策が、事前に期待したほどの内容ではなかったことを材料に、129円台から134円台に急上昇した。
しかし、すでに述べたとおりに、昨年(2015年)の12月3日(木)の急上昇が、いわゆる「化け線」で、「クリスマス相場」の特殊な値動きではないか、と考えた。
つまり、ユーロ/円の流れは、下落方向ではないか、と考えた。
直近のユーロ/円は、日足チャートに「ピンクの破線(太線)」で示したボックス相場を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「ピンクの破線(太線)」の上限は135.00円近辺、下限は129.50円近辺、と考える。
年初(1月4日)の値動きで、ボックス相場「ピンクの破線(太線)」の下限(129.50円近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
固定観念を持たない方が良い、とも考えるが…
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