■【FOMC】声明文をどれだけハト派に寄せるのか
今週(1月25日~)は非常にイベントが多いんですが、注目はもちろん日米の中央銀行です。
1月28日(木)日本時間早朝のFOMC(米連邦公開市場委員会)結果公表ですが、イエレン議長の記者会見はありませんし、もちろん利上げもない。早朝4時に発表される声明文にかかっています。

米国政策金利は1月28日(木)早朝4時の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移)
昨年(2015年)12月に発表された経済予測のドット・チャートでは「年4回の利上げ」となっていましたが、それが可能だと思っている人はいないでしょう。
表現をどう変更してくるのか。ハト派の度合いを表現、行間から読み取る必要があります。
マーケットの理解としては、せいぜい今年(2016年)2回の利上げというところ。
先週(1月18日~)はECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が3月の追加緩和を宣言し、株価の急落を食い止めましたが、その流れを継いでFRB(米連邦準備制度理事会)もダビッシュ(ハト派的)なトーンを打ち出してくるのでしょう。
先週、1月14日(木)のECB理事会を受けて、ゴールドマンサックスが発表したユーロ/米ドルのターゲットは3カ月後に1.07ドル、半年後に1.05ドル、1年後にパリティ(1.00ドル)。
昨年(2015年)も同様にパリティの予想を出して撤回したゴールドマンサックスですが、今回は的中するのかどうか…。パリティへ行くためにはユーロ圏の追加緩和というユーロ安要因だけでなく、米ドル高要因も必要に思えますが……。

(出所:CQG)

発表:1月28日(木)4時
前回:目標レンジを 0.25-0.50%に引き上げ
予想;据え置き
ポイント:「年4回」としていた利上げペースが声明文でどう修正されるのか
(次ページでは各国の政策金利発表や経済指標の話題が…)
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