■【相場は二択】個々のファンダより、リスクオンかオフか
今週(1月25日~)は中央銀行のイベントが多く、南アフリカ、ニュージーランド、それにロシアでも政策金利の発表があります。

NZ政策金利は1月28日(木)5時の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移)

南アフリカ政策金利は1月28日(木)の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移)
南アフリカは0.25%と0.50%の利上げ予想がそれぞれ拮抗しています。また、英米ではGDPも発表されますね。

英国の10-12月期GDP・速報値は1月28日(木)18時30分の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国GDP成長率の推移)

米国の10-12月期GDP・速報値は1月29日(金)22時30分の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国GDP成長率の推移)
通常ならば注目すべきなのでしょうが、今の相場はリスクオンかリスクオフかの二択。
個々のファンダメンタルズはあまり関係なく動いていて、リスクオフなら株安・原油安。為替市場ではユーロ/円を除くクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の円高だし、リスクオンなら株高・原油高・円安となります。
【参考記事】
●黒田総裁の緊急帰国が市場の話題に…。リスクオフかオンを見る2つのポイントとは?(1月19日、西原宏一)
●ドル/円は一時115円台! 日銀の追加緩和期待高まるが中期の株安・円高は変わらず(1月21日、西原宏一)
この株安の発端は、見方を変えれば、昨年(2015年)12月の日欧の中央銀行会合。市場の期待を裏切ったECB、中途半端な補完措置を出した日銀です。
【参考記事】
●円安・株高の急上昇から一転急落へ!市場を失望させた日銀の「補完措置」とは?
●ドラギの失敗は欧州各国にどう影響する?ユーロは長期サポート抜けられず上昇へ(12月8日、西原宏一&松崎美子)
それに対して、G7(先進7カ国)が何らかの政策協調を打ち出すかと思いきや先週、1月21日(木)にはまずECBが動きました。この失敗を自ら挽回するのなら、ECBから日銀へとバトンが渡されていくのでしょう。

1月28日(木)5時
前回:2.5%へ引き下げ
予想:2.5%据え置き
●南ア準備銀行(SARB)、政策金利発表
1月28日 (木)時間未定
前回:6.25%へ引き上げ
予想:6.50%へ引き上げ

発表:1月28日(木)18時30分
前回:0.4%(前期比)
予想:0.5%(前期比)
●米10-12月期GDP速報値
発表:1月29日(金)22時30分
前回:2.0%(前期比年率)
予想:0.8%(前期比年率)
(次ページでは大注目の日銀の追加緩和と黒田総裁会見の話題が…)
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