■126円を明確に下抜ける場合は「売りシグナル」点灯
レジスタンス・ライン(2)「青の破線」を表示した。今のところ、このレジスタンス・ライン(2)「青の破線」が有効だ。
現在のユーロ/円は、ボックス相場「緑の破線(太線)」を形成中、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「緑の破線(太線)」の上限は132円台ミドル程度、下限は126.00円近辺、と考える。
126.00円を割り込み、安値を更新したのだが、いったん反発しているので、ボックス相場「緑の破線(太線)」が続いている、と考える。
このボックス相場「緑の破線(太線)」を下に割り込む場合、つまり、改めて、126.00円を明確に下に抜ける場合は、新たな「売りシグナル」なので、要注意だ。
■2013年12月にすでにトレンド転換したと考えていたが…
固定観念を持たない方が良い、とも考えるが、総合的に判断すると、かなり以前から(昨年10月の日銀の追加緩和策発表よりも前に)、ユーロ/円は、下落トレンドに、すでに転換しているのではないか、と考えていた。
つまり、2013年12月27日(金)につけた高値145円台ミドルが、当面の最高値になるのではないか、と考えていた次第だ。
しかしながら、一昨年(2014年)の10月31日(金)に、日銀の追加金融緩和策の発表があったので、その時点で、考え方を、全くのニュートラルに修正した。
つまり、一昨年(2014年)の10月下旬以降のユーロ/円は、大きく急騰したが、それは、日銀の追加金融緩和策を材料とした「円安」の影響なので、その影響がどこまで続くのか、実際の相場を見て判断する、ということだ。
上述のとおりに考えていたが、ユーロ/円の大きな急落(149円台から126円台への下落)を考えると、日銀の追加金融緩和策を材料にして、「ユーロ/円は、過度に上昇していたのではないか?」と、危惧している。
わかり難いので、もう少し加筆する。
2012年7月の安値94円台から、2013年12月につけた高値145円台の期間が上昇期間で、この145円台が最高値になり、下落に転換するのではないか、と考えていた。
しかし、2014年10月の日銀の追加金融緩和策が原因で、高値を更新して、149円台をつけた。
この149円台が、二番天井になって、下落に転じる可能性があるが、126円台にまで急落した後で大きく急騰したので、今のところ、「断定・決め打ち」をしない方が良い、ということだ。
ただし、この149円台が二番天井になって、下落トレンドに転じる可能性があることにも、十分に留意する必要がある。
年初(1月4日)の値動きを見ると、この149円台が、二番天井になって、下落トレンドに転じている可能性が高い、と考えているが、まだ、断定するには早すぎる、と考える。
このところの安値を更新して、126.00円を割り込む場合に、上述が確認できる、と考える。
すでに述べたとおりに、一時的に126.00円を割り込んだのだが、いったん反発したので、今のところ、126.00円がサポート(支持)されている、と考える。
つまり、まだ、上述は確認されていない状況だ。
改めて、126.00円を明確に下に抜ける場合は、「売りシグナル」であり、上述が確認されるので、要注意だ。
■マイナス金利導入の今後の影響に十分気を配る必要が
先月末(1月29日)の日銀政策決定会合で、マイナス金利の導入が発表された。
状況の変化(日銀の追加の金融緩和策)が、今後の相場にどういった影響を与えるのか、十分に気を配る必要がある、と考えた。
今のところ、同じ考え方だ。
149円台が、二番天井になって、下落トレンドに転じている可能性が高いと考えているが、まだ断定するには早すぎる、と考える。
2014年10月の日銀の追加金融緩和策を材料にして、「ユーロ/円は、過度に上昇していたのではないか?」と、危惧している。
それと同様に、今回(先月末の1月29日)のマイナス金利の導入を材料にして、「ユーロ/円は、過度に上昇したのではないか?」と、危惧している。
■マイナス金利導入の発表で再度「化け線」が出たが…
最後に、4時間足チャートをご覧いただきたい。
130円台ミドル、130.00円を割り込んだので、「下落トレンド」が明確になった、と考えた。
(出所:ヒロセ通商)
しかし、昨年(2015年)の12月3日(木)の値動きで、理由は何であれ、129円台から134円台にまで急上昇している。
レジスタンス・ライン「青の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
4時間足チャートに示したように、結果的にユーロ/円は、ボックス相場「緑の破線」を形成した、と考える。
このボックス相場「緑の破線」の下限(129.50円近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
「ユーロ売り・円買い」でついていくところ、と考えた。
ユーロ/円は、126円台の安値をつけてリバウンドし、「ピンクの破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
先月末(1月29日)の日銀政策決定会合で、マイナス金利の導入が発表されて、「円売り」になった。
ユーロ/円は、129円台から132円台に急上昇している。
ボックス相場「ピンクの破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ただし、131円台を「ユーロ買い」でついていくのは不可と考える。
この時点での値動きでは、132.00円近辺は、「ユーロ売り」と考えた。
状況の変化(日銀の追加の金融緩和策)が、今後の相場に、どういった影響を与えるのか、十分に気を配る必要がある、と考えた。
先月末(1月29日)のマイナス金利の導入を材料に、再度、「化け線」が出た格好になっている。
しかし、ユーロ/円に関しては、相場が攪乱されているだけで、落ち着きを取り戻せば、つまり、ある程度時間が経過すれば、下落トレンドが確認できるのではないか、と考えた。
■直近はボックス相場を下抜けし「売りシグナル」
直近の値動きで、ユーロ/円は、ボックス相場「青の破線」を形成した、と考える。
このボックス相場「青の破線」の下限(130.00円近辺)を割り込み、
「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、この「売りシグナル」に従い下落して、ボックス相場「赤の破線」を形成した、と考える。
このボックス相場「赤の破線」の下限(128円台前半)を割り込み、
「売りシグナル」を発した、と考える。
現在のユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」を形成中、と考える。
ボックス相場「紫の破線」の上限は128円台前半程度、下限は126.00円近辺(ないしは125円台後半程度)、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
そして、ユーロ/円は、一回り大きいボックス相場「茶色の破線」を形成中、と考える。
ボックス相場「茶色の破線」の上限は133.00円近辺、下限は126.00円近辺(ないしは125円台後半程度)、と考える。
既に述べたとおりに、ユーロ/円は、急落して、一時的に126.00円を割り込んだのだが、いったん反発したので、今のところ、126.00円がサポート(支持)されている、と考える。
改めて、126.00円を明確に下に抜ける場合は、「売りシグナル」であり、大きく下落する可能性があるので、要注意だ。
(2016年2月17日 東京時間14:20記述)
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