■【英国】ロンドン市長がEU離脱支持を表明
今週(2月22日~)は、英ポンドが急落していますね。

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先週、2月18日(木)~19日(金)に開催されたEU(欧州連合)首脳会談で、イギリスのEUからの離脱を問う国民投票が6月23日(木)でほぼ決定。
英ポンドが上昇していたところに、カウンターパンチを当てるかのようなニュースが出てきました。
急落のきっかけはロンドン市長であるボリス・ジョンソン氏がEU離脱への賛成を表明したこと。ボリスは国民からの支持率がもっとも高い政治家で、次期首相の最有力候補だと思います。
私の近所の人たちもみんなボリスが大好きだし、影響力は非常に大きい。ただ、ボリスの発言だけでここまで英ポンドが落ちるのは少しやり過ぎ。
英ポンド/米ドルは非常に重要な節目である1.40ドル割れ寸前で、ここを割るともうサポートらしいサポートはありません。

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英ポンド/円でも、アベノミクス以来ずっと維持してきた200週移動平均線を先週(2月15日~)下抜けしました。当面は戻り売りでしょうか?

(出所:CQG)
■【英ポンド】国民投票の不確定要因はサッカーとフェス?
英国の国民投票の見通しはどうですか?
スコットランド独立の住民投票の時と同じく最終的には国民が理性を取り戻し、僅差でEU残留に落ち着くのでは…と思います。
波乱要素になるかもしれないのがサッカーとロックフェスティバル。国民投票の時期、フランスではサッカーの欧州選手権が開催中です。
イングランドがグループリーグを突破すれば、サポーターは帰ってこない。イングランドのグループBにはロシア、スロバキア、ウェールズがいます。
イギリス人のサッカーへの情熱は、日本人の野球や相撲に対する情熱とはケタが違いますからね。
もうひとつ、国民投票と同時に開催されるのは世界最大のロックフェスティバルであるグラストンベリー。
15万人規模のフェスで6月22日(水)~26日(日)まで。こうしたイベントに参加するだろう若い人には残留支持派が多いため、笑い話のようですが、影響があるかもしれません。
(次ページではBOE総裁の議会証言や大注目のG20の話題が…)
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