■【G20】イングランド中銀の議会証言も
イベントに目を向けると、注目はやはりイギリス。
2月23日(火)はBOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])のカーニー総裁の議会証言です。2月4日(木)に発表された四半期インフレレポートについての議会証言で、BOEの副総裁やMPC(英金融政策委員会)理事のブリハさん、ウィールさんも参加します。
ウィールさん以外は中立からハト派色の強いメンバーなので、ここでの発言で英ポンドが動く可能性も高そう。

(出所:CQG)
2月23日(火)にはSNB(スイス国立銀行[スイスの中央銀行])のジョーダン総裁の講演もあります。演題は「ユーロ圏の金融政策について」。
そして、2月26日(金)からは上海でG20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)が開催されます。
今月(2月)、米ドル/円や日経平均が急落した時から「G20で何らかの対策が出てくるだろう」と期待されていましたから、G20に向けてさまざまな思惑が出てくるのでしょうが、戻したところは売っていいのかなと思います。

(出所:CQG)
NYダウは底堅いですが、ファンド勢は日経平均や米ドル/円を狙い撃ちしている感じがあります。
【参考記事】
●日銀マイナス金利導入が円高・株安誘引!? ドル/円急落の裏で何が起こっていたのか?(2月18日、西原宏一)

(出所:CQG)
黒田さんのカードもマイナス金利の拡大くらいしか残されておらず、119円程度を米ドル/円の想定レートにしていた輸出勢も115円、116円あたりに注文を出し始めていて上値が難しくなってきている。
僕が黒田さんだったらどうしよう……と困ってしまう状況です。G20への期待で戻る場面もあるでしょうが、そう大きくは戻さないのでは?

開催:2月23日(火)19時から
ポイント:景気、金利についての見通し

開催:2月23日(火)20時15分から

開催:2月26日(金)~27日(土)
ポイント:株安に対する政策協調
■【円高】高まるアベノミクス不安、戻り売りを基本に
日本の参院選は7月ですが、2月26日(金)にはアイルランドとイランで総選挙が控えています。イランは今、注目されている国ですから気をつけておきたい。
日本に関しては、日経平均に為替が引っ張られる展開が続くのでしょう。

(出所:株マップ.com)
今週(2月22日~)は米ドル高で始まっていますが、それでも米ドル/円の上値は限定的。
株安に甘利大臣やイクメン議員の辞任とトラブル続きで、「アベノミクスはもうヤバイ」という雰囲気が出てきています。G20への期待で戻ったところは米ドル/円、英ポンド/円で売っていきたいですね。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 日足)
【参考記事】
●3月株価暴落をジム・ロジャーズが警鐘! NYダウ下落なら本格的なリスクオフ相場に(2月16日、西原宏一&松崎美子)

投票日:2月26日(金)
(構成/ミドルマン・高城泰 イラスト/スージー甘金)
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