■世界大戦ならぬ業界大戦!? スプレッド競争が復活!
取引高争いにグルメ戦争、イメージキャラクター対決など、FX業界には数々のバトルが勃発しています。
【参考記事】
●GMOクリック証券がまたしても快挙! 4年連続でFX取引高世界第1位達成!
●【動画あり】初心者にやさしいFX会社の深キョンテレビCMが全国エリアで放映中!
そして、2015年末からあちこちでくすぶり始めているのが、バトルの元祖とも言えるスプレッド競争。こちらのコーナーでも2015年末から2016年3月現在にかけて、数々のFX会社のスプレッド縮小を紹介してきました。
今回参戦しているのは、スプレッド競争の代名詞とも言える2社、DMM.com証券とGMOクリック証券、さらに取引高国内3位の座を不動のものにしたいYJFX!と、一度は奪った3位の座を奪還したい外為どっとコム、そして今回のスプレッド競争のダークホース的存在、インヴァスト証券[トライオートFX]、さらにはグルメキャンペーンでおなじみのヒロセ通商に、その子会社JFXです。
■スプレッド競争の歴史をざっくりおさらい
スプレッド競争と言えば、その昔は米ドル/円の縮小が激化。特に、DMM.com証券とGMOクリック証券、SBI FXトレードの争いは激しく、2013年2月にはSBI FXトレードが米ドル/円スプレッドを0.1銭原則固定(1万通貨まで)に縮小するところまで進みました。
しかし、過当競争を危惧したのか、同じ月にインヴァスト証券[FX24]が全通貨ペアのスプレッド拡大に踏み切ると、流れが変化。スプレッドを拡大するFX会社が現れてきました。そして、2013年夏には、過当競争を拡大した張本人であるGMOクリック証券や、SBI FXトレードまでもが、相次いでスプレッドを拡大していったのです。
【参考記事】
●ザイFX!で振り返る2012年(3) 【FX業界の動向:前編】スプレッド競争激化
●ザイFX!で2013年を振り返ろう!(4) 【業界:前編】スプレッド拡大から再び縮小
その後、2014年夏以降は、米ドル/円スプレッドは0.3銭原則固定前後が限界値であることが暗黙の了解となったのか(?)、米ドル/円のスプレッド競争は徐々に下火に、スプレッド競争自体も一時休戦となりました。
【参考記事】
●ザイFX!で2014年を振り返ろう!(3) 【業界:前編】BO再燃と熱いスプレッド競争
■新たな大戦は、これまでと何が違う?
そんなわけで2015年の年末に、ザイFX!では毎年行っていた1年間のスプレッド競争の振り返りも行わなかったのですが、そんなザイFX!編集部のスキを突くかのように、12月中旬になってから、DMM.com証券とGMOクリック証券のスプレッド競争が再燃。
しかも、今度はちょっと角度を変えて、NZドル/円、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルと、これまでこの2社が他社の後塵を拝していた通貨ペアで勝負をかけてきました。
【参考記事】
●DMM縮小の翌日にGMOも縮小! 因縁のスプレッド競争再燃でNZドル/円は混戦!
すると1週間も経たないうちに、今度は老舗・外為どっとコムがなんと一気に13通貨ペアのスプレッドを縮小。そこには、前週にDMM.com証券とGMOクリック証券が仕掛けたNZドル/円、英ポンド/米ドル、豪ドル/米ドルも含まれていました。
【参考記事】
●意地でもトップを死守! スプレッド競争に外為どっとコムも加わり、5社が横一線!
NZドル/円のスプレッド競争は、今のところここまでとなっていますので、2015年12月末までの推移をグラフで見てみましょう。

ご覧のとおり、DMM.com証券をGMOクリック証券がすぐさま追いかけ、さらに外為どっとコムが参戦、最狭水準の1.4銭に5社が並んできている様子がよくわかりますね。
そして、年が明けて2016年、今度はYJFX!が…
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