■【FOMC】大統領からの急な呼び出し、その理由は?
今週は、4月26日(火)~27日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)、27日(水)~28日(木)には日銀会合が開かれます。
いちばんの注目であるFOMCですが、マーケットの話題となっているのはアトランタ連銀が出した第1四半期の成長率予想がプラス0.3%とやたら低いこと。ニューヨーク連銀による予想はプラス0.8%でしたから、大きく食い違っています。
アトランタ連銀の予想が極端に低いのは国外要因、つまり、中国をはじめとする世界経済の減速を織り込んでいるのか、あるいは米経済自体の成長が頭打ちとなりつつあるのか。FOMCの声明文では、そのあたりのヒントがあるかもしれません。
FOMCは利上げ見送りが既定路線。声明文がいきなりタカ派になることもないのでしょう。

米国政策金利は4月28日(木)日本時間午前3時の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移)
私が気になっているのが「サンシャイン会合」。FOMCが月2回ほど行なっている非公式の会議です。
通常は2日間なのに今月(4月)は11日(月)~13日(水)まで異例の3日間開催、しかも初日の会合後、オバマ大統領がFRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長を呼び出したようです。
これも異例なことですから、政策金利の方向性に大きな変化がある兆しなのかもしれないですね。
アメリカでは今週(4月25日~)、アップルの決算発表もありますよね。業績は大幅に悪化して減収減益の予想。
それだけで市場が大きく動くとは思わないですが、アップル株は米国株の顔でもあり、リスクオフ要因のひとつとなるかもしれません。
NYダウが1万8000ドルレベルで伸び悩んでいることも気になります。

(出所:CQG)

発表:4月28日(木)日本時間 午前3時
前回:目標レンジ0.25-0.50%に据え置き
予想:目標レンジ0.25-0.50%に据え置き
■【日銀】水曜深夜から怒涛の10時間!
FOMCの結果発表後の3時間後にはRBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])の政策金利発表ですね。

NZ政策金利は4月28日(木)日本時間午前6時の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移)
前回3月の会合ではサプライズ的な利下げがありました。今回は据え置き予想が主流ですが、一部では利下げを予想する声も…。注意が必要ですね。
ただ、注目はやはり日銀。この日(日本時間の4月28日(木))は午前3時にFOMC、6時にRBNZ、そして、12時過ぎに日銀と、約10時間の間に中銀イベントが集中します。
FOMCやRBNZだけで判断せず、日銀まで待って慎重にトレードしたいところ。
日銀については先週、4月22日(金)、ブルームバーグがマイナス金利拡大を予想する記事を配信し、円安が進みましたね。
ゴールドマン・サックスが出したレポートを焼き直したような記事でしたし、類似の政策は「TLTRO2(対象を絞った長期資金供給オペ)」としてECB(欧州中央銀行)がすでに取り入れています。

発表:4月28日(木)日本時間 午前6時
前回:0.25%引き下げ2.25%に
予想:2.25%に据え置き

政策発表:4月28日(木)日本時間 正午すぎ
記者会見:4月28日(木)日本時間 15時30分
(次ページでは急反発してきた米ドル/円と今後の戦略の話題が…)
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