■取引高争いに異変! いつの間にかヒロセ通商が3位に!
日本企業が世界一を争っていることもあり、何かと話題になるFXの取引高。
「取引高=取引された量」ですから、アクティブ会員数、1回あたりの取引量の規模、会員1人あたりの取引の頻度といった、各FX会社の活性度を測る数字と関連してきます。つまり、「取引高の高いFX会社≒活発に取引が行われているFX会社」と言えるわけです。
2012年~2015年の4年連続取引高世界一を誇るGMOクリック証券は、その地位に甘んじることなく、取引ツールの刷新を行うなど企業努力を続け、その後も1位の座を譲りません。
【参考記事】
●GMOクリック証券がまたしても快挙! 4年連続でFX取引高世界第1位達成!
一方、2015年の秋ごろからにわかに活気づいてきたのが、取引高国内3位&4位争い。長らくYJFX!が占めていた3位の座を、4位の外為どっとコムが奪取!かと思えば、わずか1カ月で再びYJFX!が奪還。その後はまた3位YJFX!、4位外為どっとコムという見慣れた順位が続いているかのように見えました。
【参考記事】
●外為どっとコムがFX取引高第3位に浮上! 2015年9月に取引高が急増した理由とは?
●新たな火種! 取引高3位&4位争いが激化!YJFX!の10月逆転劇、その原動力は?
が、実はその後ろからヒタヒタと近づいていたのが、5位のヒロセ通商! 2015年10月から、4位の外為どっとコムとの差を徐々に詰め始め、11月にはピタリと背後に。
【参考記事】
●激戦! 戦国時代に入ったFX取引高争い。猛獣が有名女優に襲いかかった!? ガォ!
そして、2016年1月には、ほぼ横並びの位置につけてきたかと思えば、2月にはなんと、外為どっとコムどころか、YJFX!も抜き去り、一気に3位に浮上しました。
【参考記事】
●なんと144兆円! 2月の相場急変で急増、GMOクリック証券の取引高が過去最高に!
そして先日、矢野経済研究所からリリースされた「有力FX企業16社の月間データランキング-2016年3月-」の取引高「3月月間ランキング」を確認したところ、なんとヒロセ通商が、2カ月連続3位の座をキープしているではありませんか!

(出所:矢野経済研究所のデータからザイFX!編集部が作成)
前回果敢に3位の座にチャレンジした外為どっとコムがわずか1カ月で再逆転されてしまったことを考えると、これはなかなかの快挙ではないでしょうか。
■快挙の原動力は取引ツールのバージョンアップ?
では、この快挙の原動力となったのは何だったのでしょう? その秘密を探るべく、ここ数カ月のヒロセ通商[LION FX]について調べてみると、際立っていたのは取引ツールのバージョンアップでした。
そもそもヒロセ通商の取引ツールは、PCで利用できるものだけでもインストールして使う.NET版、Mac版、JAVA版、ブラウザからログインするFLASH版、Webブラウザ版と、取引環境に合わせた5つのツールが用意されています。
加えて、モバイル用ツールとして、iPad専用アプリ、iPhone専用アプリ、Android専用アプリ、docomo用モバイルアプリ、そして、携帯用ブラウザからログインする携帯版と、こちらも5つの取引ツールが利用可能なんです。
ですから、バージョンアップと一言でいっても、すべての取引ツールをバージョンアップしていくことになり、その労力たるや並大抵ではないはず。しかし、ヒロセ通商のウェブサイトには「お客様のご要望を形に」と明記されています。
ユーザーのどんな意見がどんなバージョンアップに反映されているのかを見ることもできます。
![ヒロセ通商[LION FX]・バージョンアップ情報画面](/mwimgs/4/1/-/img_41423baeb49f0224284dc832b73c756c59360.jpg)
そして、その宣言どおり、たびたびのバージョンアップがなされているのですが、その勢いが2015年7月以降は特に際立っていました。すべては紹介しきれないので、おもなものだけ紹介しても、ご覧のとおり。
・チャート予測ツール「さきよみLIONチャート」が新登場!
(.NET版、FLASH版は2015年7月、Mac版、JAVA版、Webブラウザ版、iPad版は8月、iPhoneアプリ、Androidアプリは12月)
・新規トレール注文を追加!
(.NET版は2015年9月、iPad版は10月、Mac版は11月、iPhoneアプリは12月)
・時間指定全決済注文が登場!
(Mac版、JAVA版、iPad版は2015年12月、.NET版、FLASH版は2016年2月)
・チャートにトレンドラインマグネット機能を追加
(.NET版、Mac版・2016年4月)
・チャートの2分割・4分割画面が表示可能に!
(iPhoneアプリ、Androidアプリ・2016年2月)
・スパンモデルとスーパーボリンジャーが利用可能に!
(iPhoneアプリ、Androidアプリ・2016年4月 ほかの取引ツールではすでに利用可能)
10種類も取引ツールがありますから、バージョンアップも順番になってしまいますが、このところは特にスマホアプリの更新に力を入れており、PCと遜色ない環境で取引できるように改善しているのが見て取れます。そのあたり、やはり、きちんとユーザーの要望に応えている感じがしますよね。
そして、取引環境が改善すれば、当然取引の活性化にもつながります。数々のバージョンアップが、ヒロセ通商の取引高ランキング上昇に貢献していそうですよね。
■使い勝手だけでなく、システム自体も高性能
そして、取引ツールの使い勝手だけでなく、システム自体もかなりの高性能。約定率は99.9%を誇ります。
この99.9%という数字は、矢野経済研究所による調査結果。ヒロセ通商のウェブサイトでは、調査方法やデータの詳細まで公開されています。
それによると、この調査は2016年1月18日(月)~1月20日(水)の3日間、日本時間の19時~22時のうち1時間程度行われ、スリッページ1銭の設定で米ドル/円の「買い」→「売り」を1万通貨単位で行ったものだそうです。
結果、1401回発注したうち、1400回が約定。計算してみても、本当に約定率99.9%ですね!
スキャルピングトレーダーにとって約定力は超重要ですから、この約定率の高さも取引高UPにつながっているのかもしれません。
でも、スリッページ1銭だから、スプレッド的には結構損してるんじゃ…という疑問は当然ですが、こちらもきちんとデータが出ています。
スリッページは195回発生し、そのうち108回が不利なスリッページ、87回が有利なスリッページとなっていますが、不利なスリッページと有利なスリッページの値幅をすべて合計し、往復700回の取引数で割ると、1取引あたりなんと0.009銭有利に! むしろ、スリッページが発生することによって、トレーダーに有利になっているんです。
ということは、ヒロセ通商[LION FX]の米ドル/円の公表スプレッドは0.3銭原則固定ですが、実質スプレッドは0.291銭ということになります。
この約定力の高さで実質スプレッドが0.3銭を切るなんて、驚きです。
そして、このところ、ヒロセ通商[LION FX]がその名を…
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