■【日銀】サプライズ・バズーカへの警戒が高まる
今週(6月13日~)の注目はもちろんFOMC(米連邦公開市場委員会)と日銀会合ですね。
ただ、先々週、6月3日(金)の米雇用統計が非常に悪かったため、今回のFOMCは据え置きの予想。
【参考記事】
●米雇用統計ショックで6月利上げ消滅! 英国のEU離脱支持が増えたワケとは?(西原宏一&松崎美子)

米国政策金利は6月16日(木)午前3時の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移)
気をつけるとすればドットチャートでしょうか。次の利上げがいつになるのか。
FOMCは無風でしょうね。サプライズがあるとすれば日銀会合。
市場では「翌週、6月23日(木)にBrexit(英国のEU離脱)の国民投票を控えているし、FOMCは動かないだろうから日銀も動かない」という意見が主流。
参院選前の最後の日銀会合となるため、官邸から動くようにプレッシャーがかかっているとのウワサが出ていますが、個人的には何もやらないと思います。
ただ、これだけ期待が低いと、緩和に動いた時のショックに備える必要はありますね。

政策金利発表:6月16日(木)午前3時
前回:「目標レンジ0.25-0.50%」を据え置き
予想:「目標レンジ0.25-0.50%」を据え置き
イエレン議長記者会見:6月16日(木)3時30分から

政策発表:6月16日(木)正午すぎ
記者会見:6月16日(木)15時30分
■【中銀デー】スイス中銀総裁の発言にも目配りを
6月16日(木)は「中銀デー」なんですよね。日本時間の午前3時にFOMC、お昼ごろに日銀、夕方になるとSNB(スイス国立銀行[スイスの中央銀行])、夜にはMPC(英金融政策委員会)と中銀イベントが続きます。

スイス政策金利は6月16日(木)16時30分の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移)
MPCは国民投票を控え無風ですが、SNBはジョーダン総裁の記者会見を聞きたい。Brexitとなると、円と同時にスイスフランにもリスクオフの買いが入るでしょう。

(出所:CQG)

(出所:CQG)
リスクオフのスイスフラン高に対してジョーダン総裁が事前に釘を刺すようなことを言うのかどうか…。
リスクオフといえば、ジョージ・ソロス氏がトレードを再開したことが話題となっています。
【参考記事】
●ソロスが世界経済悲観トレード開始! 米ドル/円は中期で100円を目指す過程に(6月9日、西原宏一)
Brexit云々というよりは、中国経済の低迷を警戒してのリスクオフトレードのようです。
ソロスの影響もあってか、米国株や原油も目先、天井をつけたようでもあり、徐々にリスクオフ相場が鮮明になってきました。

(出所:CQG)

(出所:CQG)

発表:6月16日(木)16時30分
予想:「マイナス1.25%からマイナス0.25%」を据え置き
前回:「マイナス1.25%からマイナス0.25%」を据え置き
(次ページではEU離脱派が急増しているという英国民投票の話題が…)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)