■【イエレン】英国民投票の直前にハンフリー・ホーキンス
英国民投票が6月23日(木)に迫ってきました。その前にひとつだけ気をつけたいイベントがFRB(米連邦準備制度制度理事会)のイエレン議長の議会証言。
「ハンフリー・ホーキンス法」に基づいた半期に一度の議会証言で例年だと7月なのですが、今年(2016年)は6月開催。6月21日(火)に上院、22日(水)に下院でそれぞれ証言します。
(編集部注:「ハンフリー・ホーキンス法」とは、完全雇用・均衡成長法のこと。1978年に施行されたが、2000年に失効した。その中に、FRBは半期に1回、議会にあてた報告書の提出と議長の説明が義務づけられており、同法は失効したが、慣例としてそれが続いている)
上下両院ともに読み上げる原稿は同じですが、質疑応答は異なります。
議員が何を聞いてくるかはわかりませんが、次の利上げ時期や利上げの回数、景気の見通し、それに最近、言及されることの少なくなっている米ドル高についての見方などがポイントでしょう。
でも、市場はBrexit(英国のEU離脱)一色ですね。英ポンド/円は1カ月もののボラティリティが30%。今日(6月20日)10円上がっても不思議のないボラティリティです。
(編集部注:この対談は6月20 日(月)に行なっています)
【参考記事】
●ドル/円は105円決壊で100.60円へ下落中! 英ポンド/円は1カ月以内に30%乱高下!?(6月16日、西原宏一)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 日足)
こうなると中期のポジションは持ちにくい。国民投票が終わるまではデイトレードに集中ですね。国民投票の見通しはどうですか?
週末に出た世論調査は残留支持が巻き返しています。先週、6月16日(木)に残留派として活動していたジョー・コックス議員が銃撃される大変不幸な事件がありました。その同情票もあるようです。ブックメーカー(賭け屋)のオッズも残留優勢です。

上院:6月21日(火)23時から
上院:6月22日(水)23時から
(次ページでは超注目の英国国民投票と英ポンドの話題が…)
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