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議員殺人事件の衝撃が流れを変えた!
英国民投票で核兵器並みの為替介入も!?

2016年06月21日(火)16:27公開 (2016年06月21日(火)16:27更新)
ザイFX!編集部

今井雅人は資金5倍トレード達成!米ドル/円の攻めトレードが成功したのには理由があった!

■最大レバレッジを12.5倍に引き下げるFX会社も

 次に「英国民投票をどう収益に変えるか」を考えていこう。

 英国民投票当日から結果判明までのスケジュールは、前回の記事で紹介したとおり。日本時間6月24日(金)6時に投票所が閉まり、開票作業の終わった地域から結果が発表され、昼前には大勢が判明する見通しだ。

【参考記事】
英国がEU離脱なら英ポンドは20%暴落か。7500万円払えば、いち早く結果がわかる!?(6月15日)

英国国民投票スケジュール

 FX会社から警告が出ているとおり、6月23日(木)から24日(金)にかけての英ポンドは尋常ならざる乱高下が予想される。

【参考記事】
最悪のシナリオを織り込み警戒する動き。英国国民投票を前にFX会社が注意喚起!(6月14日)

 まず確認しておきたいのが、利用しているFX会社の対応だ。

 「今週(6月20日~)の英ポンドが上昇して始まったのは、『英ポンドのレバレッジ引き下げ』も影響しているはずです。私の使っているイギリスのFX会社からは、必要証拠金額を約16倍に引き上げるとのお知らせがありました。他社も同じような措置を取ったようです。

 そうなるとパンパンにポジションを持っている人は、証拠金を積み増すか、ポジションを閉じるしかない。後者の動きが23日(木)に向けて増えてくるでしょう」

 英ポンド絡みの通貨ペアについてレバレッジを引き下げる動きは、日本でも見られる。FXトレード・フィナンシャルは6月23日(木)と24日(金)、英ポンドがらみの7通貨ペアについて、レバレッジを12.5倍に引き下げることを発表した。

 特に法人口座では、最大レバレッジの落差が大きいだけに注意が必要かも。通常100倍以上のレバレッジを提供するデューカスコピー・ジャパンは、6月23日(木)午前3時から週末まで、英ポンドがらみの7通貨ペアについて最大レバレッジを30倍に引き下げる

 また、SBI FXトレードも、通常、最大200倍の法人レバレッジを6月23日(木)午前6時~ 25日(土)午前5時30分の間、25倍に引き下げるそうだ。

 最大レバレッジが引き下げられているのに日常の感覚でポジションをとると、ロスカットされるリスクが高い。よくよく気をつけておこう。

 このほか、外為どっとコムGMOクリック証券などは、英ポンドがらみの通貨ペアのポジション制限(保有できるポジション量)を一時的に引き下げると発表している。本件に関するFX会社各社からの警告を見落とさないようにしよう。

【参考記事】
最悪のシナリオを織り込み警戒する動き。英国国民投票を前にFX会社が注意喚起!

■英ポンド/米ドルは1.4ドルから1.2ドルへ!?

 為替市場の値動きについてはどうか。

前回の記事で教えてもらった美子さんの予想では、「残留なら英ポンドの上昇幅は10%以内、離脱なら15%から20%程度は下げる」とのことだったが。

【参考記事】
英国がEU離脱なら英ポンドは20%暴落か。7500万円払えば、いち早く結果がわかる!?(6月15日)

 「いくつかの銀行が英ポンド/米ドルのレート予想を出しています。残留の場合、大手米銀の予想は1.48ドル。ある英系銀行は1.50ドル、または1.53ドル。やはり残留になれば、離脱のケースほどの値幅にはならなさそうです」

 大きく動くのは、EU離脱となった場合だ。

 「同じ大手米銀の予想だと、初動で1.38ドル台、いちばん下で1.27ドル台ミドル。同じく英系銀行は、極端な場合には1.20ドル~1.25ドルもありうるとしています」

■英ポンド急落ならBOEの介入に警戒を

 強烈な予想だが、EU離脱で英ポンドが暴落したときに警戒したいのが為替介入。BOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])は、すでに6月23日(木)、24時間態勢で備えることを発表している。

 「BOEには1992年、ジョージ・ソロスとの戦いに敗れ、ERM(欧州為替相場メカニズム)からの離脱を余儀なくされた屈辱の記憶がDNAに刻まれています。当時、私は現役のディーラーでしたが、屈辱にまみれたイギリス人の悲鳴をよく覚えています。為替介入は国家の威信をかけてやるもの。BOEも負け戦はやらないでしょう」

 では、BOEの介入があるとすれば、どのような場合か。

 「英ポンド/米ドルが1.45ドルから1.38ドルに下がってもやらない。その程度の下落はBOEも覚悟しているでしょうから。

 ただ、ひと晩で一気に1.20ドルまで暴落するのであれば話は別。BOE単独、あるいは日米英欧の協調介入もあるかもしれません。そのときはバズーカどころではない、核兵器並みの介入になるはずです」

英ポンド/米ドル 週足
英ポンド/米ドル 週足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 週足

■残留ならユーロ/英ポンドの売りに妙味か

 急騰、急落、乱高下、スプレッドの拡大、果ては介入まで何が起きるかわからない英国国民投票。あわてないよう、今のうちからトレードシナリオを練っておきたい。美子さんのトレード戦略は?

 「ブックメーカー(賭け屋)のオヤジ、ユーガブのオヤジが何か言うことがあるようなら、それを信じて少額トレードしてみようと思います。あとは結果次第。残留なら英ポンド/米ドルの買いが基本ですが、ユーロ/英ポンドの売りもおもしろいかなと思っています」

 その心は?

 「イギリスが残留となっても、同様の動きがEU諸国に波及する懸念は拭えません。『イギリスは残ったが次はどこだ?』と連想ゲームでユーロが売られる可能性もあると見ているんです」

ユーロ/英ポンド 日足
ユーロ/英ポンド 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/英ポンド 日足

■EU離脱なら、あとはリスクオフ、ひたすら売り!

 一方、シンプルなのはEU離脱の場合のトレードシナリオだ。

 「英ポンド/米ドルは売られますし、ひと言で言えば『リスクオフ』ですから、円買いも発生するでしょう。英ポンド/円の売り、それに豪ドル/米ドルや豪ドル/円の売りも良いと思います」

 結果が出るまであと数日。不意の事態にあわてないよう、美子さんの戦略を参考に、自分なりのトレードシナリオを組み立てておこう。

「英国はEU離脱により、国家崩壊の道へ!? ポンド下落はまだ不十分でさらなる暴落も」へつづく)

(取材・文/ミドルマン・高城泰)


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