■小さいボックス相場を次々と形成しながら下落
米ドル/円は、115円台で発せられた「売りシグナル」に従い下落して、ボックス相場「赤の破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「赤の破線」の上限は115.00円近辺、下限は110.50円近辺、と考える。
そして、ボックス相場「赤の破線」の下限(110.50円近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
この110.50円近辺で発せられた「売りシグナル」に従い、下落して、107円台を付けた。
107円台からは111円台に反発したが、4月29日(金)のゴールデン・ウィーク初日に、この時点での安値(107.50円近辺)を更新して、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、105円台に下落している。105円台からは、再度、反発して111円台を付けている。
その結果として、米ドル/円は、ボックス相場「紫の破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線」の上限は112.00円近辺、下限は105.50円近辺、と考える。
この時点での米ドル/円は、105円台ミドルの安値を付けたが、105円台ミドルの安値を付けて以降は、麻生財務大臣の「口先介入」を材料・きっかけに、111円台にまで反発(上昇)した。
直近の相場(=1月下旬以降の相場)は、レジスタンス・ライン「ピンクの破線」に従って下落した、と考える。
レジスタンス・ライン「ピンクの破線」の平行線「ピンクの破線」を表示した。
今のところ、112.00円近辺が、レジスタンス(チャート・ポイント)になっている、と考える。
112.00円近辺を、明確に上に抜ける場合は、相場のトレンドが変わる可能性があるので、要注意と考えている。
「逆も、また真なり」で、米ドル/円が112.00円近辺を明確に上に抜けない場合は、現在の「円高トレンド」が持続する、と考える。
■英国国民投票を材料に米ドル/円は乱高下
直近の値動きで、米ドル/円はボックス相場「紫の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線」の上限は112.00円近辺、下限は105円台ミドル、と考える。
6月16日(木)の日銀政策政策決定会合で、「現状維持(=変更なし)」が発表されると、ボックス相場「紫の破線」の下限(105円台ミドル)を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
先月の6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をしている。
英国はEU離脱を選択した。それを材料に、米ドル/円は急落して、99.00円割れ(98円台後半)を付けた。
99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台までリバウンドしている。
「英国のEU離脱」が決定して以降は、米ドル/円はジリ高に推移していたが、米ドル/円の「買い」(=米ドル買い・円売り)は、止めた方が良い、と考えていた。
どうしても何かするのならば、適宜ストップ・ロス(損切り)を置いて、「米ドル売り・円買い」、と考えた。「英国のEU離脱に伴う混乱」は、これからの相場のテーマになる、と考えるからだ。
「英国のEU離脱」が決まっただけで、「それに伴う混乱」は、何も始まっていない。これから混乱するのだ、と考える。
英国の長期債の格付けが下げられるなど、具体化した件も少しある。
そして、一昨日(7月11日)、次期首相が、メイ氏に決まった。
しかし、「英国とEUの交渉が、いつ始まるのか?」「具体的に、どういった内容になるのか?」などなど、重要な事項が、不明のままだ。
「英国のEU離脱」に関する諸問題は、リスク回避の思惑を呼ぶので、基本的には、円高要因と考える。
■4時間足では英国国民投票前にレジスタンスラインを上抜け
最後に、4時間足チャートをご覧いただきたい。米ドル/円は、ボックス相場「紫の破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線」の上限は112.00円近辺、下限は105.50円近辺、と考える。
そして、ボックス相場「紫の破線」の下限(105.50円近辺)を下に抜けて、それまでの安値を更新し、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い下落したが、103円台ミドル(103.50円)がサポートになっていた。
それで、米ドル/円は、ボックス相場「緑の破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
このボックス相場「緑の破線」の上限は108.00円近辺、下限は103.50円近辺、と考える。
6月23日(木)に実施された「英国の国民投票」を材料に、米ドル/円は、大きく乱高下をした。
「英国の国民投票」の結果が出る前には、短期のレジスタンス・ライン(1)「赤の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発して上昇した。
ところが、英国がEU離脱を選択したことが確実になった時点(6月24日の東京市場)で、米ドル/円は大きく急落して、99.00円割れ(98円台後半)を付けている。
99.00円割れ(98円台後半)からは、103円台にまでリバウンドしている。
米ドル/円は、短期のチャートで見ると…
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