■英国のEU離脱でリスク・オフ相場となり、急落
このボックス相場「赤の破線」の内側で、短期のサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
この「売りシグナル」に従い、下落して、ボックス相場「赤の破線」の下限(77円台ミドル)を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。
77円台ミドルで発せられた「売りシグナル」で、75円台に急落したが、75円台から81円台に急上昇した。
英国の「EU離脱・残留を問う国民投票」に伴う急激な値動きで、相場は、大きく上下動した、と考える。
「英国の国民投票」の実施直前のコンセンサスは、「英国のEU残留」だったので、「リスク・オン」の思惑で、豪ドル/円は、81円台にまで上昇した、と考える。
ところが、6月24日の東京市場で、「英国のEU離脱」が明らかになった。
この結果で、「リスク・オフ(リスク回避)」となり、豪ドル/円は、72円台前半にまで急落した、と考える。
現在の豪ドル/円は、ボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「緑の破線」の上限は82.00ドル近辺、下限は72.00ドル近辺、と考える。
■現在も引き続き一定のスピードで下落
レジスタンス・ライン「緑の破線」と、そのレジスタンス・ラインの平行線「緑の破線」を表示した。
(出所:ヒロセ通商)
現在の豪ドル/円は、このレジスタンス・ライン「緑の破線」の傾きに従って下落している、と考える。
2本の平行線に従って下落しているので、一定のスピードで下落している、と言える。
このところの豪ドル/円は、値幅が大きい上下動を繰り返しているので、対応が非常に難しい、と考える。
しかし、大局で見れば、豪ドル/円は下落トレンドをキープ(維持)している。
だから、豪ドル/円は「豪ドル売り・円買い」から入るべきで、「豪ドル買い・円売り」は忌避するべきだ、と考えている。
■77.50円を割り込むと下落が加速
最後に、4時間足チャートをご覧いただきたい。豪ドル/円は、ボックス相場「赤の破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「赤の破線」の上限は80円台ミドル程度、下限は77円台ミドル程度、と考える。
このボックス相場「赤の破線」の内側で、安値を更新した際には、ボックス相場の下限を割り込んで、「売りシグナル」点灯のようにも映るのだが、その都度、反転して上昇している。それで、このボックス相場「赤の破線」が持続している、と考えた。
だから、このボックス相場「赤の破線」の下限は、非常にあいまいだった。ただし、市場参加者の多くが意識するポイントは、77.50円か、もしくは77.00円だろう、と考えていた。
つまり、77.50円、もしくは77.00円を割り込む場合は、下落スピードが加速する可能性がある、と考えていた。
事前に想定していたとおりに、77.50円を割り込むと、豪ドル/円は、下落スピードを加速して急落し、75円台ミドルの安値を付けている。
77.50円を割り込んだことで、ボックス相場「赤の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
この時点での豪ドル/円は、4時間足チャートに「緑の破線」で示したボックス相場を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「緑の破線」の上限は79.00円近辺、下限は75.50円近辺、と考える。
6月23日(木)の「英国の国民投票」の直前になると…
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