■英国EU離脱で短期のサポートラインを割り込む
最後に4時間足チャートをご覧いただきたい。短期のチャート(4時間足)を見ると、豪ドル/米ドルは、ボックス相場「紫の破線(細線)」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線(細線)」の上限は0.75ドル台前半程度、下限は0.72ドル台後半程度、と考える。
このボックス相場「紫の破線(細線)」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、0.76ドル台ミドルに急上昇した。
しかし、『英国のEU離脱』のニュースで、短期のサポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
■0.72ドル台後半から反騰し、ボックス相場形成
この「売りシグナル」に従い、豪ドル/米ドルは、急落したが、0.72ドル台後半がサポートされた。
短期のレジスタンス・ライン「青の破線」を上に抜けて、今度は、「買いシグナル」を発した、と考える。
豪ドル/米ドルは、上昇を続け、0.76ドル台後半の高値を付けている。
高値更新の際には、「買いシグナル」を発した、と考える。
しかし、この時点での豪ドル/米ドルは、ボックス相場「赤の破線(太線)」を形成していた、と言える。
(出所:ヒロセ通商)
このボックス相場「赤の破線(太線)」の上限は0.76ドル台後半程度、下限は0.72ドル台後半程度、と考える。
7月中旬に、豪ドル/米ドルは、短期のサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、豪ドル/米ドルは、ボックス相場「茶色の破線(細線)」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
このボックス相場「茶色の破線(細線)」の上限は0.7580ドル近辺、下限は0.7420ドル近辺、と考える。
豪ドル/米ドルは、このボックス相場「茶色の破線(細線)」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
豪ドル/米ドルは、上昇して、0.7680ドルを上に抜けた。
ボックス相場「赤の破線」を上にブレイクして、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」点灯後の豪ドル/米ドルは、ボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
このボックス相場「緑の破線」の上限は0.77ドル台ミドル程度、下限は0.76台前半程度、と考える。
直近の上昇は、短期のサポート・ライン(3)「ピンクの破線」に従っている、と考える。
ただし、この短期のサポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意だ。
■4時間足ではサポートラインに従って上昇しているが…
この短期のチャート(4時間足)を俯瞰すると、「緑の破線」で示したサポート・ラインに従って上昇している、と言える。
(出所:ヒロセ通商)
しかしながら、基本的なトレンドは、「豪ドルの下落」と考える。
8月2日(火)のRBA理事会(豪中銀理事会)で、事前の予想どおりに、0.25%の利下げが発表された。
利下げ発表後に、豪ドル/米ドルは、0.74ドル台に下落したが、いわゆる「織り込み済み」の反応を示し、豪ドル/米ドルは、上昇に転じた。それで、0.77ドル台に上昇している。
マーケットの一部では、8月2日(火)の政策金利引き下げの発表の際に、追加の緩和を示唆しなかったことを理由に挙げているが、それは、「こじつけ」と考えている。
現在のRBAの金融政策が、緩和傾向であることは明白だ、と考える。現在のRBAの金融政策が、緩和傾向であることは、「豪ドル売り・米ドル買い」の材料である、と考える。
だから、8月2日(火)以降のマーケットで、豪ドル金利引き下げの発表後に、豪ドル/米ドルが上昇したのは、ポジションの偏りが原因で、溜まっていた「豪ドル売り・米ドル買い」のポジションの買い戻しが、主な理由と考える。
トレンドは、豪ドル/米ドルの下落トレンド、と考える。だから、「豪ドル売り・米ドル買い」で戦うべき、と考える。
現在は、相対的高値圏にいるので、0.77ドル台、ないしは0.78ドル台にストップ・ロス(損切り)を置いて、「豪ドル売り・米ドル買い」がセオリー、と考える。
「夏休み相場」なので、ポジションを小さくして、無理をしないことも重要な戦術と考えている。
(2016年 8月17日東京時間12:30記述)
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