■名前は難しいけど、使い方は簡単なテクニカル指標
岡三オンライン証券の取引所FX・くりっく365と取引所CFD・くりっく株365で利用できるチャート、「Chart Plus(チャートプラス)」に、初心者でもサクッと使いこなせそうなくらいシンプル、だけど、他社のチャートツールにはあまりないユニークなテクニカル指標が搭載されました!
チャートプラスは、インストール不要のウェブブラウザ型のチャートツール。くりっく365のチャートプラスでは、各通貨ペアの出来高や建玉数、売買比率など、くりっく株365では各株価指数の出来高などを表示することができます。
岡三オンライン証券のくりっく365、もしくは、くりっく株365に口座を保有していれば誰でも無料で利用することができます。使い勝手が良く、見やすいチャートです。
(出所:岡三オンライン証券「チャートプラス」)
そんなチャートプラスに新たに搭載されたテクニカル指標は、以下の3つ。名前は難しそうですが、見方や使い方は意外と簡単ですのでご安心を。
<搭載された新テクニカル指標>
・ 大循環移動平均線
・ 大循環指数平滑移動平均線
・ 大循環MACD
これらのテクニカル指標は、FX会社のセミナーやラジオNIKKEIのトレード番組などで講師として活躍する小次郎講師こと手塚宏二さんが考案した「移動平均線大循環分析」に基づき、小次郎講師監修のもとで新たに開発されたそう。
小次郎講師といえば、『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った「商品先物取引」入門 目からウロコのチャート分析編』(小次郎講師 ダイヤモンド・ザイ編集部著・ダイヤモンド社・税込み1728円)や『小次郎講師流 目標利益を安定的に狙い澄まして獲る 真・トレーダーズバイブル』(小次郎講師 著・パンローリング社・税込み3024円)などの著者としても知られるトレードコーチ。
「世紀の教え魔」なんて異名を取るほど、熱心に投資家育成に取り組んでいる有名講師です。テクニカル指標に対する造詣も相当なもの…。
そんな小次郎講師が監修したテクニカル指標って、いったいどんな指標なのか、興味深い! 詳しく見ていきましょう。
なお、当記事の執筆にあたっては、岡三オンライン証券のウェブサイトや同サイトで公開されている小次郎講師のウェブセミナー、ご紹介した書籍などを参考にしました。ぜひ、あわせてチェックしてみてください。
■6つのステージで、相場状況を視覚的に判断できる
そもそも、今回、岡三オンライン証券のチャートプラスに搭載された3つのテクニカル指標の基となっている「移動平均線大循環分析」は、短期・中期・長期の3本の移動平均線を使った分析手法。小次郎講師もトレードで使っているそうです。
これは、ざっくりお伝えすると、3本の移動平均線の位置関係で相場状況を6つのステージに分類し、今の相場がどのステージにあるのかを確認することで、これからの相場展開を予想しようというもの。
移動平均線の位置関係で決まる6つのステージは、以下のとおりです。

だいたい7割くらいの期間は、ステージ1~ステージ6までを1つずつ順番に移行し、残りの3割くらいは順番どおりに動かないこともあるみたい(「逆行」という)。しかし、これはあくまで一時的な現象と見てOK。心配せずとも、最終的には順行状態に戻ってくるものなのだそうです。
このことを知っていると、短期・中期・長期の3本の移動平均線の位置関係を見れば、今の相場がどのステージにいて、これからどんなふうに展開していくのかをあらかじめ予想することができますよね?
■昔からある移動平均線を使った分析手法の発展系
もちろん、移動平均線を使った分析手法自体は、目新しいものではありません。むしろ昔からある、とてもポピュラーな手法です。2本の移動平均線を使って、上昇局面のシグナル・ゴールデンクロスや下落局面のシグナル・デッドクロスを探すといった分析手法は、有名ですよね?
小次郎講師の「移動平均線大循環分析」も基礎に置いている考え方は、これと似たようなものと思われます。
ですが、「移動平均線大循環分析」は、ダマシを減らすために移動平均線を3本表示させたり、その位置関係を相場状況ごとに6つのステージにカッチリ分類したりと、昔からある移動平均線の分析手法を体系的に整理・発展させたものと言えるのではないかと思います。ここまでキレイに手法としてまとめあげたのは、まぎれもなく小次郎講師です。
「大きな利益を上げるには、トレンドに乗ることが大事」なんて、よく言われますが、「移動平均線大循環分析」を取り入れれば、トレンドを的確に把握する心強い武器になりそうですよ。
■「移動平均線大循環分析」を反映したテクニカル指標
そして、そんな「移動平均線大循環分析」を反映したテクニカル指標が、今回、岡三オンライン証券のチャートプラスに新たに搭載された「大循環移動平均線」、「大循環指数平滑移動平均線」、「大循環MACD」の3つです。
「移動平均線大循環分析」の基本的な要素が反映されているのが、「大循環移動平均線」と「大循環指数平滑移動平均線」で、「大循環MACD」は、その進化系のテクニカル指標だそう。
「大循環MACD」は、「大循環移動平均線」や「大循環指数平滑移動平均線」とあわせてチャートに表示し、より早くトレンドの変化を見つけるために補完的に使うのですが、こちらはちょっと中上級者向けっぽい印象…。詳しい内容に興味がある方は、岡三オンライン証券のウェブサイトなどでチェックしてみてください。
ひとまず、ここでは、「移動平均線大循環分析」を反映した基本的なテクニカル指標、「大循環移動平均線」と「大循環指数平滑移動平均線」を中心に取り上げていきたいと思います。初心者の方などは、まずはこちらから単体で使い始めると良いのではないでしょうか?
「大循環移動平均線」と「大循環指数平滑移動平均線」は、基礎となるテクニカル指標が、移動平均線か指数平滑移動平均線かが異なるだけで、見方や使い方は基本的に同じです。
ただ、小次郎講師によると、指数平滑移動平均線の方が、単純移動平均線よりも滑らかな動きとなるため、相対的にはダマシが少なくなる傾向があるそう。好みはあると思いますが、特段こだわりがないのであれば、指数平滑移動平均線を使った「大循環指数平滑移動平均線」を使う方が良さそうですよ。
つらつら説明するよりも実際に見た方が…
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