FXトレーディングシステムズ(略称:FXTS)と聞いて、読者の皆さんはどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。
最近、FXトレーディングシステムズのウェブサイトに登場したモデルさんがYJFX!のウェブサイトにも登場していたということで、ザイスポFX!が勝手に(?)注目してお伝えしたことがありますが、これは直接、FXに関する話題ではないので除外するとして……。
【参考記事】
●FX界で増殖中のカワイイ女の子。名前は河村友歌さん。超カワイイけど何者なの?
FXトレーディングシステムズは、相場を自動で追尾するリピート系発注機能の「トラッキングトレード」を提供していることなどが大きな特徴と言えますが、スプレッドに関しては正直それほどパッとしないという印象を抱く読者も少なくないかもしれませんね。
【参考記事】
●また登場した相場追従型のリピート系発注機能。こちらの方がおトクな理由とは?
しかし! そんなFXトレーディングシステムズのスプレッドが2016年9月5日(月)から劇的と言っていいほど大幅に縮小したのをご存じでしょうか。
今回のザイスポFX!は、業界もビックリ、FXトレーディングシステムズのスプレッド大幅縮小の話題を中心にお届けしたいと思います。
なお、FXトレーディングシステムズには、1万通貨単位で取引する[FXブロードネット・ブロードコース]と1000通貨単位で取引できる[FXブロードネット・ブロードライトコース]の2つの店頭FX口座、さらにFXの取引所取引[くりっく365]の[スタンダードコース]とシストレが可能な[シストレ365コース]の2つの口座、合計4つの口座がありますが、今回のスプレッド縮小の話題は店頭FXの2口座に関することになります。
■米ドル/円業界最狭がFXTSだったことも…
それでは、FXトレーディングシステムズが今回スプレッドを大幅縮小した通貨ペアをご紹介します。まずはこの一覧をご覧ください。

スプレッドが縮小されたのは、ユーロ/円、英ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円、ユーロ/米ドルの5通貨ペア。以前から0.3銭だった米ドル/円と、今回スプレッドを縮小した5通貨ペアとを合わせ、合計6つの通貨ペアが業界最狭水準になりました。以下、詳細に見ていきましょう。

(※)スプレッドはすべて例外あり。
【参考コンテンツ】
●FX会社徹底比較!:取引コストで比べる[米ドル/円スプレッドの狭い順]
米ドル/円に関しては多くのFX会社が0.3銭で横並びとなっているので、FXトレーディングシステムズが目立っているというわけではないのですが、実はかつて米ドル/円のスプレッド縮小競争をけん引していたのがFXトレーディングシステムズという時期がありました。
【参考記事】
●衝撃の0.3!FXトレーディングシステムズが米ドル/円スプレッドを0.3~0.5銭に縮小!
上記は2012年4月ということでかなり古い記事なのですが、当時はGMOクリック証券とDMM.com証券が0.4銭原則固定でトップを争っているところに、FXトレーディングシステムズが最小値0.3銭というスプレッドで参戦していたのです。
ただ、これ以降のFXトレーディングシステムズは、米ドル/円以外のスプレッド競争には参戦せず、どうしても印象が薄くなっていってしまったという経緯がありました。それだけに今回のスプレッド縮小はインパクトが大きいと言えます。
■豪ドル/円のスプレッドが6分の1になって業界最狭水準へ
それでは、以下、他の5つの通貨ペアも見てみましょう。まずはユーロ/円からです。

(※)スプレッドはすべて例外あり。NDD口座を除く。
【参考コンテンツ】
●FX会社徹底比較!:取引コストで比べる[ユーロ/円スプレッドの狭い順]
インヴァスト証券[トライオートFX]が0.5銭原則固定、ヒロセ通商[LION FX]とJFX[MATRIX TRADER]がキャンペーンでの0.5銭原則固定、そして、原則固定ではありませんが、0.5銭という点で並んでいるのがFXトレーディングシステムズとなっています。
次に英ポンド/円です。

(※)スプレッドはすべて例外あり。
【参考コンテンツ】
●FX会社徹底比較!:取引コストで比べる[英ポンド/円スプレッドの狭い順]
インヴァスト証券[トライオートFX]以下、4社が1.0銭原則固定で並び、FXトレーディングシステムズも原則固定ではないものの、同じく1.0銭となっていますね。
次に豪ドル/円も見てみましょう。

(※)スプレッドはすべて例外あり。NDD口座を除く。
【参考コンテンツ】
●FX会社徹底比較!:取引コストで比べる[豪ドル/円スプレッドの狭い順]
ここでもインヴァスト証券[トライオートFX]が強いですね。FXトレーディングシステムズの2口座も原則固定ではないですが、数字の上では同じく0.6銭。ちなみに、縮小前のスプレッドは3.6銭ということで、上記コンテンツを見るとほぼ最下位です。そこから一気にトップ水準までジャンプアップしたことがわかりますね。
続いてNZドル/円です。

(※)スプレッドはすべて例外あり。
【参考コンテンツ】
●FX会社徹底比較!:取引コストで比べる[NZドル/円スプレッドの狭い順]
ここではインヴァスト証券[トライオートFX]に代わって、ヒロセ通商[LION FX]とJFX[MATRIX TRADER]が浮上し、FXトレーディングシステムズも原則固定ではないですが、1.3銭で並んでいます。
そして、最後がユーロ/米ドルです。

(※)スプレッドはすべて例外あり。NDD口座を除く。
【参考コンテンツ】
●FX会社徹底比較!:取引コストで比べる[ユーロ/米ドルスプレッドの狭い順]
こうして見てくると、「原則固定」かそうでないかの違いこそあれ、FXトレーディングシステムズが文字どおりトップの水準に躍り出ているのがわかります。DMM.com証券[DMM FX]やGMOクリック証券[FXネオ]といった主流のFX会社にも引けを取らないどころか、米ドル/円を除けば上位に来ていますね。
■大幅なスプレッド縮小に関する2つの謎とは?
そして、今回の大幅なスプレッド縮小にはちょっとした“謎”があります。まずはスプレッド縮小幅が異例であること。以下をご覧ください。

ユーロ/円やユーロ/米ドルはまだわかるとして、英ポンド/円や豪ドル/円、NZドル/円のスプレッド縮小幅を見ると、いかに急激に狭くなったかがわかります。豪ドル/円などはなんと6分の1! 「数字を間違えて公表してしまったのでは……?」と思ってしまうほどです。
それともう一点。通常、これだけの大幅なスプレッド縮小は、FX会社にとっても自社をアピールする絶好の機会なわけですから、大々的なアナウンスがありそうなものです。ところが、今回のケースでは、FXトレーディングシステムズの取引口座を保有しているユーザーに通知のメールが送られてきただけで、公式ウェブサイトを見てもニュースリリースさえないのです。
これが4月1日ならエイプリルフールを疑ってしまいそうですが、大幅なスプレッド縮小はユーザー側からすればもちろん大歓迎です。かつて、米ドル/円でスプレッド縮小をけん引したように、今後のFXトレーディングシステムズの動きにも期待しましょう。
続いて、冒頭でFXトレーディングシステムズの…
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