■「原油の増産凍結は困難」がコンセンサス
コモディティでは9月28日(水)に原油の生産国各国による非公式会合が開かれます。
増産凍結で合意できるかどうかが焦点ですが、合意は難しいというのがコンセンサス。
サウジアラビアでは本日(9月26日)、民間銀行への緊急融資のニュースが流れていましたね。
合意する気があるのなら原油価格上昇で銀行は助かるのでしょうから、会合直前に緊急融資したということは合意する気がないのかなと思ってしまう。
経済制裁を解かれたばかりのイランとの増産凍結合意はハードルが高いでしょう。考えてみれば、サウジアラビアとイランは1月に国交を断絶しているわけだし…。
4月にドーハで開催された非公式会合でも増産凍結合意はできませんでしたが、原油はそんなに下げなかった。
今回も増産凍結合意があればサプライズで上がるのでしょうけれど、合意できなくても大きなインパクトはなさそう。

(出所:CQG)
ただし、需給を見ていると上値の重い展開を強いられると思います。
それでもレンジで安定した値動きが続いていますので、金融市場全般のリスクとなることはないんじゃないかな。
それと今週(9月26日~)は9月最終週。実需のフローが増えてくる可能性があるので要注意です。
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さて、今週(9月26日~)ですが、米ドル/円はBrexit(英国のEU離脱)で99.02円をつけましたが、明確に100円を割り込めないまま3カ月が経過。
このままだとテクニカルでは反発する可能性が高まってきます。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
ただ今週(9月26日~)は日銀の新たな政策に対する評価、とくに海外勢の見方がはっきりしてくるのを待って戦略を組み立てていきたいですね。
(構成/ミドルマン・高城泰)
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