■ユーロ/米ドルはもっと大きく下落する可能性も
最後に、4時間足チャートの分析を行なう。4時間足チャートを見てのとおりに、ユーロ/米ドルは、比較的に小さなボックス相場「緑の破線(細線)」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「緑の破線(細線)」の上限は1.13ドル台後半程度、下限は1.12ドル台前半程度、と考える。
そして、このボックス相場「緑の破線」を割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い下落して、ユーロ/米ドルは、ボックス相場「赤の破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「赤の破線」の上限は1.12ドル台後半程度、下限は1.12ドル台前半程度、と考える。
■9月の米雇用統計や利上げ観測、米経済指標結果で上下
2016年9月2日(金)米国雇用統計が、事前予想よりも悪かったことで、「ユーロ買い・米ドル売り」になり、上昇したが、9月のFOMC(米連邦準備理事会)での利上げの可能性を材料に、「ユーロ売り・米ドル買い」の巻き戻しとなった。
しかし、その後に発表された米国経済指標が悪かったことから、米国の早期の利上げ観測が後退して、再び、「ユーロ買い・米ドル売り」になり、上昇した。
(出所:ヒロセ通商)
それで、ボックス相場「赤の破線」の上限を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い上昇して、ユーロ/米ドルは、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。
ボックス相場「ピンクの破線」の上限は1.13ドル台前半程度、下限は1.1200ドル近辺、と考える。
このボックス相場「ピンクの破線」を割り込み、今度は「売りシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/米ドルは、この「売りシグナル」に従い下落して、小さなボックス相場「茶色の破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は1.12ドル台前半程度、下限は1.11ドル台前半程度、と考える。
この小さなボックス相場「茶色の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い上昇したが、上値も限定的で、垂れ下がるような値動きになった。
それで、この時点でのユーロ/米ドルは、4時間足チャートに表示したような、もう一回り大きなボックス相場「青の破線(太線)」を形成した、と考える。
ボックス相場「青の破線(太線)」の上限は1.1300ドル近辺、下限は1.1100ドル近辺、と考える。
通常は、跳ね上がった価格(今回のケースでは、1.1300ドルよりも上の価格)を含めてボックス相場を表示するようにしている。
しかし、このところの相場を振り返って考察すると、1.1300ドルよりも上の価格はオーバーシュート(=損切りが原因の行きすぎ)に映る。
それで、少し恣意的なのだが、4時間足チャートに表示したような、ボックス相場「青の破線(太線)」を形成した、と考えた。
このボックス相場「青の破線(太線)」を下にブレイクして、「売りシグナル」を発した、と考える。
このボックス相場「青の破線(太線)」の値幅は、200ポイントなので、
この「売りシグナル」のターゲットは、1.0900ドル近辺になる。
■日足で1.09ドルを明確に割り込んだので「売りシグナル」
1.0900ドル近辺は、日足チャートに表示したボックス相場「紫の破線」の下限と一致する。
(出所:ヒロセ通商)
4時間足チャートを見てのとおりに、1.0900ドルにタッチして、上述のターゲットを達成した。
そして、1.0900ドルを割り込んだことで、新たな「売りシグナル」を発した、と考える。
日足チャートに表示したボックス相場「紫の破線」の下限を割り込み、新たな「売りシグナル」を発した、ということだ。
つまり、この4時間足チャートだけでは、次に取るべき対応は読めない、と考える。
日足チャートを見るならば、1.0900ドルを明確に割り込んだので、新たな「売りシグナル」を発した、と判断する。
(2016年10月26日 東京時間12:35記述)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)