■レジスタンスラインを上抜けし「買いシグナル」、さらに…
4時間足チャートに、短期のレジスタンス・ライン「青の破線」を表示した。
(出所:ヒロセ通商)
この短期のレジスタンス・ライン「青の破線」を上抜けして、「買いシグナル」を発した、と考える。
そして、ボックス相場「赤の破線」を上抜けして、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。
そして、4時間足チャートを見てのとおりに、米ドル/円はボックス相場「茶色の破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は104円台後半程度、下限は102円台ミドル程度、と考える。
このボックス相場「茶色の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
しかし、上値も105円台ミドル程度で、抑止された印象だ。
それで、この時点でのの米ドル/円は、もう一回り大きいボックス相場「紫の破線(太線)」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
このボックス相場「紫の破線(太線)」の上限は105円台ミドル程度、下限は102円台ミドル程度、と考える。
短期のサポート・ライン(2)「赤の破線」を表示した。
この短期のサポート・ライン(2)「赤の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
■直近は大統領選の情報に振り回されて上下
この「売りシグナル」に従い、米ドル/円は、ボックス相場「紫の破線(太線)」の下限近辺まで下落した。
この102円台への下落の原因・理由は、いわゆる「トランプ・リスク」だった、と考える。
米国大統領選挙終盤では、民主党のクリントン候補が優勢だったのだが、直前になって、FBI(米連邦捜査局)がクリントン候補のメール問題の再調査を発表したことで、共和党のトランプ候補の猛追が起こった。
トランプ候補が大統領になった場合、大きな混乱が予想されるので、
マーケットは「米ドル売り」に動いた、と考える。
しかし、その後、FBIがクリントン氏を訴追しない旨発表したことから、
反転して、「米ドル買い」になった、と考える。
相場が反転し急上昇したので、短期のサポート・ライン(3)「赤の破線」を表示した。
大統領選挙直前の予想では、クリントン候補が優勢だったのだが、
開票が進むにつれて、共和党のトランプ候補の勝利の可能性が高くなり、それを材料に、米ドル/円は急落した。
短期のサポート・ライン(3)「赤の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発し、そして、ボックス相場「紫の破線(太線)」の下限を割り込み、さらに、「売りシグナル」を発した、と考える。
■様々な面で混乱が待ち受け、米ドル/円は100円割れに!
今回の米国大統領選挙では、マーケットの事前のコンセンサスとは異なる結果になった、と考える。
これから、様々な面での混乱が予想される。
12月の米金利の引き上げが想定されていらが、トランプ候補が勝利する場合は、金利据え置きの可能性が高くなる、と考える。
株価の下落も想定される。
米ドル/円に関しては、100.00円割れを想定する必要がある、と考える。
(2016年11月9日 東京時間16:30記述)
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