■ボックス相場を上抜けし、買いシグナル点灯
レジスタンス・ライン(1)「緑の破線(細線)」と、レジスタンス・ライン(2)「緑の破線(太線)」を表示した。
日足チャートを見てのとおりに、レジスタンス・ライン(1)「緑の破線(細線)」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した。
しかし、この「買いシグナル」を発した時点では、引き続き、ボックス相場「ピンクの破線」の内側(インサイド)であり、レジスタンス・ライン(2)「緑の破線(太線)」が有効、と考えた。
「ボックス相場『ピンクの破線』の上限である118.50円近辺を、上に抜けることができるか、否か?」に注目すれば良い、と考えていたのだが、118.50円近辺を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
そして、レジスタンス・ライン(2)「緑の破線(太線)」を上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。
ボックス相場のセオリーに従うと、ボックス相場「ピンクの破線」を上抜けしたので、ボックス相場「ピンクの破線」の上限(118.50円近辺)から、このボックス相場「ピンクの破線」の値幅分(約9円)上昇したところ、つまり、127円台程度がターゲットになる。
今回のユーロ/円の上昇は、米ドル/円が大きく上昇したことが原因だから、米ドル/円の今後の値動きに注目している。
それから、過去の値動きの確認になってしまうが、この日足チャートを俯瞰すると、値幅15円のボックス相場「紫の破線」を下抜けした場合のターゲットを達成したことが読み取れる(「紫の破線(両端矢印)」で表示した)。
ターゲット達成は、「英国のEU離脱」が決定したことを材料に下落した時だった。
■4時間足ではボックス相場を上抜けし、買いシグナル点灯
最後に、4時間足チャートをご覧いただきたい。4時間足チャートに示したように、ユーロ/円は、ボックス相場「緑の破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「緑の破線」の上限は116.50円近辺、下限は112.00円近辺、と考える。
このボックス相場「緑の破線」の内側(インサイド)で、ユーロ/円は、大きく上下動を繰り返した。
そして、米国大統領選挙の前後で、ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」を形成した、と考える。
ボックス相場「紫の破線」の上限は116.00円近辺、下限は113円台ミドル程度、と考える。
米国大統領選挙後の値動きで、ボックス相場「紫の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発して上昇し、さらに、ボックス相場「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円は、高値を更新する都度に、「買いシグナル」を発して、断続的に上昇した、と考える。
日足チャートを見ると、118.50円近辺がレジスタンス(チャート・ポイント)だったが、これも上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
120.00円近辺の高値を更新する際にも、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。
4時間足チャートに表示したように、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ユーロ/円は、いったん118.50円近辺まで急落したのだが、このボックス相場「ピンクの破線」の上限(122.00円近辺)を上に抜けて、高値を更新して、「買いシグナル」を発した、と考える。
今のところ、高値は123円台を付けている。
123円台の高値を付けてから、目先の相場は下落して、122.00円近辺を下に抜けると、その下落スピードを加速させたが、4時間足チャートを見てのとおりに、その下には、短期のサポート・ライン「赤の破線」が控えており、単純に「売りシグナル」とは断定できない。
また、この4時間足チャートを俯瞰すると、ユーロ/円は大きく上昇して、ボックス相場「緑の破線」を上抜けした場合のターゲットを達成した。
「緑の破線(両端矢印)」で示している。
(出所:ヒロセ通商)
■ユーロ/円は上昇トレンドへの転換を考察する必要も?
大統領選挙後の値動きでは、ユーロ/円は、短期のサポート・ライン「赤の破線」に従って上昇している、と考える。
ユーロ/円の基本的な流れは、下落方向(下落トレンド)、と考えてきたが、トレンド転換を考察する必要がある、と考える。
米国大統領選挙を材料にした特殊な値動きで、大統領選挙の前後の相場は攪乱されている、と考える。
現在もその攪乱が続いている、と考える。
この状況は、トランプ次期米国大統領が就任するまで続く可能性もある、と考える。
不明確な状況が続くのは、相場に参加し難いので困るのだが、現実を見ると、まだしばらく困りそうだ、と考える。
(2016年12月14日東京時間 13:10記述)
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