2016年12月5日(月)、インヴァスト証券[トライオートFX]で、自動売買仕掛け「レンジ追尾」に改良を加えた「レンジフォーカス」がリリースされました。この新しい自動売買仕掛けについては、リリース時にザイスポFX!でもお伝えしました。
【参考記事】
●頭と尻尾はくれてやれ! いいとこ取りの新しい自動売買仕掛けがリリースされた!
年が明けて、このレンジフォーカスに関する最大3万円のキャンペーンが始まりましたので、今回のザイスポFX!はこちらの話題を中心にお届けします。
■インヴァスト証券[トライオートFX]の基本はAP注文
キャンペーンを紹介する前に、インヴァスト証券[トライオートFX]がどのような口座なのかをおさらいしておきましょう。
[トライオートFX]の基本的なしくみは、戦略を自分で立てて、エントリーや決済といった実際のトレードはシステムが行うというもの。裁量トレードとシストレの掛け合わせといってもいいかもしれません。
【参考記事】
●【最大3万円】シストレと裁量のハーフ?インヴァスト証券で[トライオートFX]始動!
インヴァスト証券[トライオートFX]では、実際のトレードを行う発注機能のことを「AP注文」と呼んでいます。
AP注文は、設定した条件に従って新規エントリーと決済を繰り返すIFDONE(イフダン)注文のこと。ちなみにAPというのはオートパイロットの略で、人間の裁量取引を補助するという意味があるとのことです。
AP注文の基本的な仕組みは以下のようになっています。

最初の新規注文では「成行」か「価格指定(指値・逆指値)」かを選び、決済注文では利益確定幅と損切り幅をpipsで設定します。そう考えると、IFDONE注文というよりは、新規注文・利益確定注文・損切り注文の3つの注文を同時に発注できるIFDONE + OCO(イフダンオーシーオー)注文に近いといえますね。
そして決済したあとは、次のIF条件を満たせば新しい注文が発注され、再びDONEに戻って自動決済してくれます。
ザイFX!のコンテンツ「システムトレード(シストレ)口座を徹底比較!」では、以前はインヴァスト証券[トライオートFX]を「ユーザー設定型シストレ」に分類していましたが、よくよく見てみると、AP注文もリピート系発注機能の一種ではないかということになり、最近、「リピート系発注機能【トラリピなど】」にカテゴリーを移動しました。
【参考コンテンツ】
●システムトレード(シストレ)口座を徹底比較!:(4)リピート系発注機能【トラリピなど】
AP注文は単体で作成することはもちろんできるのですが、これをリストとして保存し、複数のAP注文を同時に動かし、さらに進化させることができます。これをインヴァスト証券では「仕掛け」と呼んでいます。
単体AP注文は短期、レンジを広げることができる仕掛け(=複数AP注文)は中長期、といった使い方も考えられますね。
■年間収益が36%のレンジ追尾とは?
仕掛けは、収益チャンスを拡大できる期待はあるものの、自分ですべての設定を行うのはかなり難しいという現実があります。そこで、インヴァスト証券では、簡単に複数AP注文を作成できる「クイック仕掛け」というものを準備しています。

クイック仕掛けは、過去にはさまざまなタイプがありましたが、現在は「レンジ追尾」「追尾」「カスタム」の3つとなっています。いずれかのタイプを選ぶとそのタイプに最適なAP注文が自動的に配置され、カスタムでは詳細な設定まで自由に行えます。また、必要証拠金と損切り幅から計算した推奨証拠金も提示してくれます。
追尾とレンジ追尾の違いは、追尾が自分で売りか買いかを決めるのに対して、レンジ追尾は売り買い両建てで取引をスタートすることにあります。そのため、レンジ追尾では売りか買いかを決める必要はありません。機能上、常に含み損を持っている状態にはなるものの、相場を読むのが苦手という人にとっては強い味方になってくれそうです。
【参考記事】
●過去1年間の利益率が58%の通貨ペアも! トラリピの両建て的なことができる新機能
インヴァスト証券のウェブサイトには、ユーロ/米ドルを1000通貨で1年間稼働させたレンジ追尾のテスト結果が掲載されているので紹介しましょう。

年間の収益率が36%超え! 評価損を13万円以上も抱えながらこれだけの収益が出るんですね。
■通貨ペアまでお任せできちゃう取引手法
そして、今回リリースされたレンジフォーカスは、インヴァスト証券データサイエンス部が中心となって、レンジ追尾にさらに改良を加えた自動売買仕掛けとのことです。
AP注文はレンジ相場で最大の効果が出るトレード手法ですが、このレンジフォーカスでは、全通貨ペアの過去3年間の値動きを分析し、レンジ相場に適した通貨ペアやレンジ幅といった設定を導き出しているのだそうです。
レンジ追尾は相場予想が苦手な人向けでしたが、このレンジフォーカスは、通貨ペア選びやレンジ幅の設定までもお任せにしたいという人に最適というわけです。その他の特徴も含めて、レンジ追尾とレンジフォーカスの違いを以下にまとめてみました。

インヴァスト証券のウェブサイトに載っているランキングには、設定済みのレンジフォーカスとレンジ追尾が並び、実現損益や収益率でソートすることもできるようになっています。ユーザーはこのなかから、通貨ペアや自己資金を考慮しながら自分に合ったものを選ぶことができるわけですが、やはり、レンジフォーカスが収益率で上位に入っているようですね。

このランキングで1位になっている「レンジフォーカス_EA_201612_2_10K」の「EA」はユーロ/豪ドル、最後の「10K」は1万通貨を示しています。さらに上の画像を見ると、AP注文の本数も40本と決められているのがわかります。
試しにユーロ/豪ドルの日足チャートを見てみると、たしかにこの3か月ほどはレンジ相場になっているのがわかりました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/豪ドル 日足)
円とのペアで似た動きをしている豪ドルとユーロのペアだから、大きくレンジを外れるような動きが少なく、レンジ相場に最適な通貨ペアになっているのでしょうね。
ただ、レンジフォーカスの通貨ペアが今後もずっとユーロ/豪ドルとは限りません。インヴァスト証券のデータサイエンス部が毎月値動きを分析し、その時点で最もレンジ相場に最適な通貨ペアとレンジ幅の組み合わせを絞って提案していくとのことなので、別の通貨ペアのほうがレンジ相場で収益が出やすいという判断が出れば、違うレンジフォーカスが登場することは十分にあり得ます。
もしかすると、このランキングのレンジフォーカスを定期的にチェックすると、レンジ相場を占うヒントになるかも?
では、そのレンジフォーカスに関連する・・・
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)