■「買いシグナル」を点灯したが、下落トレンドのままだった
レジスタンス・ライン(1)「緑の破線」と、レジスタンス・ライン(2)「緑の破線」を表示した。
(出所:ヒロセ通商)
レジスタンス・ライン(2)「緑の破線」の起点が表示されていないが、このラインは、高値と高値を結んだラインだ。
日足チャートを見てのとおりに、レジスタンス・ライン(1)「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した。
しかし、この「買いシグナル」を発した時点では、引き続き、ボックス相場「ピンクの破線」の内側(インサイド)であり、上値も限定的、と考えた。
「ボックス相場『ピンクの破線』の上限である118.50円近辺を、上に抜けることができるか、否か?」に注目すれば良い、と考えていたのだが、118.50円近辺を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ユーロ/円は、この「買いシグナル」に従い、124円台の高値を付けた。しかし、124円台の高値を付けてからのユーロ/円は垂れ下がって、重要なサポート(チャート・ポイント)だった120円台ミドル、そして120.00円を割り込んだ。
この時点では、トレンド転換が起こっていない、つまり、下落トレンドのままである可能性が高くなった、と考えた。
ユーロ/円は、ボックス相場「紫の破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線」の上限は124.00円近辺、下限は118.00円近辺、と考える。
ユーロ/円は、下限の118.00円から123.00円近辺まで、いったん反発(上昇)したが、高値を更新することなく、再び下落した。
そして、このボックス相場「紫の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
ボックス相場のセオリーに従うならば、このボックス相場「紫の破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した場合のターゲットは、112.00円近辺になる。
しかし、日足チャートを見てのとおりに、115.00円近辺を底値にして、大きく急反発(急上昇)している。
それで、「赤の破線(太線)」で示した、一回り大きいボックス相場を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「赤の破線(太線)」の上限は126.00円近辺、下限は115.00円近辺、と考える。
ユーロ/円は、118.00円近辺の「売りシグナル」に従い、115.00円割れ(114円台後半)に下落した。
しかし、115.00円割れ(114円台後半)から大きく上昇したので、サポート・ライン「青の破線」を表示した。
4月23日(日)のフランス大統領選挙が材料になり、「窓(Gap)」を開けて、急騰した。
ユーロ/円は、レジスタンス・ライン(2)「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
■ユーロ/米ドル1.2ドル超えにともない、上昇トレンドに転換
4月23日(日)に行われたフランス大統領選の第1回投票は、中道系独立候補のマクロン前経済相と極右政党・国民戦線のルペン党首が5月7日(日)の決選投票に進むことになった。
市場の予想では、マクロン候補が勝つ可能性が高い、と判断しており、その場合は、フランスのEU(欧州連合)離脱の懸念はなくなる。
それで、「リスク回避」の思惑でユーロ/円を売っていた市場参加者が、その買い戻しを行った、と考える。
日足チャートを見てのとおりに、ボックス相場「赤の破線(太線)」の上限(126.00円近辺)を上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
この「買いシグナル」に従い、今のところ、高値は、132円近辺を付けている。
ユーロ/円が、大きく上昇したので、トレンドが、上昇トレンドに転換した、と考える。
ユーロ/米ドルが、重要なチャート・ポイントの1.2000ドルを上に抜けて、「買いシグナル」を発して上昇したので、ユーロ/円のトレンドも、上昇に転換した、と考える。
■132円と明確に超えたら、さらなる「買いシグナル」に
直近のユーロ/円は、小さいボックス相場「緑の破線」を形成中、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
この小さいボックス相場「緑の破線」の上限は132.00円近辺、下限は127円台ミドル(ないしは、127.00円近辺)、と考える。
高値を更新して、132.00円を付けたのだが、今のところ、上昇に勢いがないので、ボックス相場「緑の破線」が続いている、と判断している。
これからの値動きで、132.00円を明確に上に抜けて、大きく急騰する場合は、ボックス相場「緑の破線」を上にブレイクしての「買いシグナル」と判断する。
続いて、4時間足チャートをご覧いただき…
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