■レジスタンスラインを上抜けしたもののボックス上限に…
レジスタンス・ライン「赤の破線」を表示した。
(出所:ヒロセ通商)
このレジスタンス・ライン「赤の破線」も、実際の相場に合わせて、その傾きを緩やかに修正している。
米ドル/円は、このレジスタンス・ライン「赤の破線」とサポート・ライン「ピンクの破線」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成中、と考える。
この「三角保ち合い(ウェッジ)」をブレイクした方向について行くことが、セオリーと考える。
米ドル/円は、ボックス相場「緑の破線」を維持しており、長きにわたり膠着した状態が続いている、と考える。
この膠着状態は、上述の「三角保ち合い(ウェッジ)」をブレイクすることで終わるのだろう、と考えている。
換言すれば、上述の「三角保ち合い(ウェッジ)」をブレイクするまで、まだ続く、ということだ。
■4時間足ではボックス相場を作りながら上下
次に、4時間足チャートをご覧いただきたい。短期のチャートを見ると、米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「ピンクの破線」の上限は113円台ミドル程度、下限は111.50円近辺、と考える。
10月22日(日)の衆院選の結果を受けて、ボックス相場「ピンクの破線」を上に抜け、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」を発した後の米ドル/円は、ボックス相場「紫の破線」を形成した、と考える。ボックス相場「紫の破線」の上限は114円台ミドル程度、下限は113.00円近辺、と考える。
ボックス相場「紫の破線」の内側(インサイド)で、短期のサポート・ライン(1)「青の破線(細線)」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、ボックス相場「紫の破線」の下限(113.00円近辺)を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円は、安値を更新する際には、「売りシグナル」を発し、111.00円割れ(110円台後半)にまで下落した。
しかし、米税制改正法案が成立する可能性が高まったことを材料に、111.00円近辺からは、反発(上昇)に転じている。
短期のレジスタンス・ライン「緑の破線(細線)」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
米ドル/円は、この「買いシグナル」に従い上昇した。
この時点での米ドル/円は、ボックス相場「赤の破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「赤の破線」の上限は113.00円近辺、下限は111.00円近辺(ないしは、110円台後半)、と考える。
このボックス相場「赤の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
113円台前半(=131.10円)の高値を更新する際に、ストップ・ロス(損切り)を巻き込み上昇した、と考える。113円台後半程度に上昇したが、反転した。
現在の米ドル/円は、ボックス相場「茶色の破線」を形成中、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「茶色の破線」の上限は113円台後半(113.70-80円近辺)、下限は111円台ミドル程度、と考える。
現在の米ドル/円は、短期のサポート・ライン(2)「青の破線(細線)」に従っている、と考える。
ただし、この短期のサポート・ライン(2)「青の破線(細線)」を割り込む場合は、ストップ・ロス(損切り)を巻き込み下落する可能性がある、と考える。
■12月FOMC後の市場は取り立てて米ドル‣円買いの材料なし
12月12日(火)・13日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、ドルの政策金利を0.25%引き上げることが、確実視されていた。
FOMC直前のマーケットは、米ドル金利の0.25%引き上げを、ほぼ織り込んだ状態だった、と考える。
そして、12月13日(水)に、事前の予想どおりに、政策金利の0.25%利上げが発表された。
マーケットは、典型的な「織り込み済み」の反応を示し、「米ドル売り・円買い」に動いた。
今回のFOMC後のマーケットでは、取り立てて「米ドル買い・円売り」の材料がない、と考える。
米ドル金利は、引き続き引き上げの方向だが、次回の利上げの時期は、当面のところずいぶんと先になる、と考える。
FOMC後の米ドル/円が下落した理由は、「積極的に米ドルを買う材料がない」ということだった、と考える。
今週末の日曜日(12月24日)にクリスマス・イブを控えて、積極的な売買は行われていない、と考える。
(2017年12月20日東京時間12:50記述)
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