■決済のタイミングは? 「早仕掛け」や「試し玉も」
反対に、相場が安定下降期である「ステージ4」の1つ前のステージ3の時に、
1.MACD3がMACD3のシグナルとデッドクロスを済ませている
2.3本のMACDが右肩下がり
の条件が揃ったタイミングが売りサインとなります。
(出所:FXトレード・フィナンシャル)
小次郎講師によると、移動平均線大循環分析でステージ1や4への移行を完全に確認してからエントリーすると、小さなトレンドの時はトレードチャンスに乗り遅れてしまう場合がありますが、移動平均線よりも早く反応するMACDを使った大循環MACDなら、ちょっとした相場の上げ下げにもワンテンポ早く対応できるんだそうです。
ご紹介した買いと売りのエントリーポイントは、メインのポジションを保有する、いわゆる「本仕掛け」を行う場所となります。
さらに先ほど示した2つの条件が揃っている状態で、ステージ5や2の時にエントリーする「早仕掛け」、安定下降期のステージ4が終わりに近づきそうな時に「試し玉」の買い、安定上昇期のステージ1が終わりに近づきそうな時に「試し玉」の売りを入れるやり方もあるそうですよ。
決済のポイントは、3本のMACDの方向が変化した時となります。MACDのトレンドが変化したタイミングでポジションを決済することができれば、移動平均線大循環分析で次のステージに移行した時に決済するより、獲得できる値幅が大きくなりそうですね。
慣れるまでは少しコツがいりそうですが、試してみる価値は大いにありそうです。
■今の米ドル/円とユーロ/米ドルを分析した結果…
せっかくなので、2018年1月18日(木)時点の米ドル/円とユーロ/米ドルのチャートに「大循環MACD」を表示させて相場を分析してみましょう。
まずは、米ドル/円の日足チャートです。
(出所:FXトレード・フィナンシャル)
これを見ると、米ドル/円は安定下降期であるステージ4の状態にあります。大循環MACD分析に基づいたトレードでは、売りポジションを持っているということになります。MACD1とMACD2が底を打って右肩上がりに転じてきていますね。MACD3はまだ低下傾向ですが、これが上昇したら売りポジションを決済することになるので、そろそろ準備をしておいたほうが良いということになります。
一方、4時間足チャートではステージ4が終わり、ステージ5へ移行しています。安定下降期が終わっているので、売りポジションはない状態です。
(出所:FXトレード・フィナンシャル)
MACD3とMACD3シグナルのゴールデンクロスが済んでいて、3本のMACDが右肩上がりになっていることから、「早仕掛け」の買いポジションを仕掛けて良く、短期EMAが長期EMAを上抜けてステージ6に移行したタイミングで、「本仕掛け」の買いを行うことになります。
同じようにユーロ/米ドルを見てみると、日足チャートでは安定上昇期ステージ1が続いていますが、MACD1とMACD2が低下に転じています。MACD3が低下してきたら、買いポジションを決済するタイミングです。
(出所:FXトレード・フィナンシャル)
4時間足も、まだステージ1の状態ですが、まもなく短期EMAが中期EMAを下抜けて、ステージ2へ移行しそうな状態です。
(出所:FXトレード・フィナンシャル)
3本のMACDが右肩下がりになっていることから、すでに買いポジションの手仕舞いは済ませている状態です。そして、MACD3とMACD3シグナルのデッドクロスも発生しているので、売りの「試し玉」を仕掛けていても良い状態だということがわかりますね。
大循環MACDはFXトレード・フィナンシャルの…
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)