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ユーロ/米ドルの1.25ドル近辺からの下落は
オプションが原因?いったん小さい調整か

2018年02月21日(水)18:16公開 [2018年02月21日(水)18:16更新]

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■2017年9月のECB理事会を受けて高値更新後、調整の急落

 2017年9月7日(木)のECB(欧州中央銀行)理事会では、事前予想どおりに、ユーロの政策金利の据え置きが発表された。

 ドラギECB総裁の記者会見では、金融政策の変更を、2017年10月のECB理事会で発表する旨の発言があった。

 つまり、この時点(2017年9月7日)での、マーケット(市場参加者)の解釈は、「10月にテーパリング(量的緩和策の縮小)の方法を発表する」ということだ。

 この発言で、ユーロ/米ドルは、再び1.20ドル台に乗せた。ECB理事会の翌日(9月8日)には、高値を更新して、1.20ドル台後半を付けている。

ユーロ/米ドル 日足(再掲載、クリックで拡大)
ユーロ/米ドル 日足

(出所:ヒロセ通商

 1.20ドル台後半の高値を更新してからのユーロ/米ドルは、また、調整(下落)局面を迎えた、と考える。

 昨年(2017年)9月20日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、米国が2017年末にもう一度利上げをすることがほぼ確実になった。

 上述を材料に、「ユーロ売り・米ドル買い」が出て、また、急落した、と考える。

 1.20ドル台後半の高値から、ユーロ/米ドルは、調整局面を迎え下落して、1.15ドル台ミドルの安値を付けた、と考える。

 この時点での、ユーロ/米ドルは、サポート・ライン(1)「ピンクの破線(細線)」に従っていた、と考える。

■短期的には1.265ドル近辺がターゲットに

 しかし、1.15ドル台ミドルの安値から反発(上昇)しているので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。

 ユーロ/米ドルは、ボックス相場「紫の破線」を形成した、と考える。

ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)
ユーロ/米ドル 日足

(出所:ヒロセ通商

ボックス相場「紫の破線」の上限は1.2100ドル近辺、下限は1.1550ドル近辺、と考える。

 2018年1月中旬(1月12日)の値動きで、ボックス相場「紫の破線」の上限(1.2100ドル近辺)を上にブレイクして、新たな「買いシグナル」を発した、と考える。

 短期的に考察するならば、ボックス相場「紫の破線」の値幅が約550ポイントなので、この新たな「買いシグナル」のターゲットは、上限(1.2100ドル近辺)から、550ポイント上昇したところになる。つまり、1.2650ドル近辺がターゲットだ。

 現在のユーロ/米ドルは、ボックス相場「赤の破線」を形成中、と考える。

ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)
ユーロ/米ドル 日足

(出所:ヒロセ通商

ボックス相場「赤の破線」の上限は1.2550ドル近辺、下限は1.2150ドル近辺、と考える。

 1.25ドル台前半の高値を更新したが、今までの最高値を更新しても、跳ね上がらないので、今のところ、ボックス相場「赤の破線」が維持されている、と考える。

 同様の理由で、先に述べた1.2650ドル近辺のターゲットにこだわらない方が良い、と考える。

 サポート・ライン「ピンクの破線」を割り込む場合は、本格的な調整局面を迎える可能性があることにも留意するべき、と考える。

 2017年10月26日(木)のECB理事会後の記者会見で、ドラギECB総裁は、「量的緩和策を突然終了することはない」と強調するとともに、減額はテーパリング(量的緩和策の出口戦略)ではないと発言した。

 必要ならさらに延長するとし、政策委員会メンバーの大多数が終了時期をオープンにする決定を支持した、と語った。

 ECBがテーパリング(量的緩和策の出口戦略)に向かっている、といった予想・予測が、マーケット(市場参加者)の主流だった、と考えるので、ドラギECB総裁の発言は、想定外の重要な意味を持つ、と考える。

 今後のECBが、テーパリングに向かうのか否か、注意深く見る必要がある。

 以下は、個人的な思惑だが、記述しておく。

 ドラギECB総裁の発言は、「ECBがテーパリングに向かうと、マーケットが判断すると、ユーロの政策金利が先行上昇するだろうという思惑が広がり、欧州の景気回復に水を注すであろう」と危惧して、あえて釘を刺した(あえて、明言した)のではないか、と考えている。

 つまり、今年(2018年)の後半になれば、ECBがテーパリング(量的緩和策の出口戦略)に向かう可能性がある、と考える。

 2017年12月14日(木)のECB理事会は、事前の予想どおりに政策金利の据え置きを決めた。

 ドラギECB総裁は、最近の経済指標が成長の底堅さを示しているものの、インフレの上昇に向けて大規模の緩和が引き続き必要と述べた。

 ドラギECB総裁は、緩和策を維持する姿勢を見せたが、2018年以降のECBの金融政策が、ユーロ金利引き上げに向かうといった思惑も、依然として残っている。

 ECBの金融政策に関しては、「2017年12月14日(木)のECB理事会で、明らかにならず、今年(2018年)に持ち越した」と言える。

 最後に4時間足チャートをご覧いただき…

松田哲の「FX一刀両断!」
松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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