■2016年の米ドル/円は英国国民投票などに翻弄された
続いて、日足チャートをご覧いただきたい。日足チャートを見ると、米ドル/円は、118円台の高値を付けている。
(出所:ヒロセ通商)
しかし、118円台の高値を付けてからの米ドル/円は、下落に転じ、111円台ミドルに急落した。
111円台ミドルからは反発(上昇)した。その結果、2016年末から2017年3月ころに、この高値圏で、米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「ピンクの破線」の上限は118円台ミドル程度、下限は111円台ミドル程度、と考える。
118円台からの下落は、米国のトランプ政権が、貿易不均衡を是正するために、米ドル安・円高政策を採るのではないか、といった思惑が働いていた、と考える。米ドル/円は、ボックス相場「ピンクの破線」を形成した、と考える。
米ドル/円は、このボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、米ドル/円は、108.00円近辺まで下落した。しかし、108.00円近辺からは、反発(上昇)に転じている。
109円台では、「窓(Gap)」を開けて、上昇している。この「窓(Gap)」は、「買いシグナル」を意味する、と考える。
それで、米ドル/円は、一回り大きなボックス相場「紫の破線(太線)」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「紫の破線(太線)」の上限は118円台ミドル程度、下限は107.00円近辺、と考える。
次に説明するボックス相場「緑の破線」の下限を、108.00円近辺から107.00円近辺に修正した。
その結果として、一回り大きなボックス相場「紫の破線(太線)」の下限も107.00円近辺に修正した。
■107円近辺-114円台半ばのボックス相場を下抜け
ボックス相場「ピンクの破線」を下に抜けて、「売りシグナル」を発してからの米ドル/円は、ボックス相場「緑の破線」を形成した、と考える。
(出所:ヒロセ通商)
ボックス相場「緑の破線」の上限は114円台ミドル程度、下限は107.00円近辺、と考える。
従来は、このボックス相場「緑の破線」の下限は、108.00円近辺と考えていた。北朝鮮問題を材料に、リスク回避の思惑が強くなり、108.00円を割り込んで、107円台前半の安値を付けたが、昨年(2017年)の9月9日(土)前後に、北朝鮮がミサイルを発射しなかったことで、米ドル/円の買い戻しが強くなり、大きく反発(上昇)している。
それで、このボックス相場「緑の破線」の下限を、107.00円近辺と修正する。
一回り大きなボックス相場「紫の破線(太線)」の下限も107.00円近辺に修正する。
日足チャートを見てのとおりに、サポート・ライン「ピンクの破線」を表示した。
(出所:ヒロセ通商)
このサポート・ライン「ピンクの破線」は、2016年11月の安値101円台前半と、2017年9月の安値107円台前半を結ぶラインだ。
レジスタンス・ライン「赤の破線」を…
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