■米ドル/円は想定レンジの上限へ。その後は再度下落を予想
日米首脳会談が終わり、材料が乏しい展開となっているときに、米長期金利が2.99%台まで上昇してきたこともあり、これが米ドル高に影響しています。

(出所:Bloomberg)
米ドル/円は、4月23日(月)に108.00円のレジスタンスも越えてきており、上値をトライする動きとなっています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
ただ、貿易不均衡の是正に向けて、今後も米国から圧力がかかること、米長期金利が上昇しすぎると、株式市場にとってはマイナスであること、本邦輸出勢の売りもあることから、上昇が続くようにも思えないです。
以前のコラムでご紹介したように、米ドル/円の4~5月のレンジ幅は105~110円を予想しており、今は、このレンジ上限に向かって上昇している段階だと考えています。
【参考記事】
●膠着相場が続く中、典型的な教科書通りのヘッド&ショルダーを形成した通貨ペア発見(4月10日、バカラ村)
その後は、11月の米中間選挙に向かって、季節性もあり、米ドル/円は再度、下降トレンドになるのではないかと考えています。
■ユーロ/米ドルはもみ合いを抜けて1.20ドル割れ!?
ユーロ/米ドルは、1.2150~1.2550ドルのレンジが、3カ月以上続いています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
今週(4月23日~)は、26日(木)にECB(欧州中央銀行)理事会があります。金融政策は現状維持だと考えていますが、ドラギ総裁の会見が注目されます。
直近のユーロ圏の経済指標には弱いものが多く、貿易戦争への懸念もあるため、ドラギ総裁からはユーロを上昇させるような発言よりは、下がる発言が出るのではないかと考えています。
メルマガ「バカラ村のFXトレード日報!」で配信しましたが、4月18日(水)にドルストレート(米ドルが絡んだ通貨ペアのこと)では、米ドル高になる兆しが出ていました。
その翌日(19日)に、ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルなどは、米ドル高へと推移してきました。ユーロ/米ドルで売りポジションを持ち、現在はレンジ下限まで下がってきました。
ユーロ/米ドルは、まだもみ合いの中で推移しており、通常なら手仕舞いしてもいいような位置ですが、ここを抜けて1.20ドル台まで下がる可能性があるのではないかと考えています。

(出所:Bloomberg)
もみ合いが長かった分、ブレイクすると1.20ドルを下抜ける可能性もあります。しかし、ECBは出口に向かっており、米国は米ドル安政策をとっているということもあって、長期的にはユーロ/米ドルは上昇するのではないかと考えています。
ただ、今はレンジ下限をトライする動きとなっています。
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