■IG証券が新取引システムをリリース!
IG証券といえば、FXやCFDの取り扱い銘柄数が業界トップ水準で、FXでは主要通貨ペアのスプレッドをネオ系に迫る狭い水準で提供している会社だ。
【参考記事】
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そのIG証券は、2018年5月14日(月)に、PC用でウェブブラウザ版の新しい取引システムをリリースした。
今回の新取引システムについて、IG証券いわく、「IGグループが過去10年間に実施した取引システムのアップグレードでも最大規模のもの」とのこと。
リリース前の情報では、操作性が大幅に向上し、多くの新機能が搭載されているという触れ込みだったが、どのような取引システムなのだろうか?
以下は、IG証券の新旧システムの取引画面を並べたもの。デザインだけ見ても、IG証券の新システムが様変わりしたことがよくわかる。

(出所:IG証券)
■HTML5準拠でチャートもサクサク動く
ここからは、もう少し詳しく、IG証券の新取引システムについて紹介しよう。
今回、IG証券の新取引システムの大きな特徴は「HTML5」に準拠したことだ。
「HTML」(HyperText Markup Language)とは、ウェブページを制作する際に用いられる言語のこと。現在、主流となっているのは「HTML4」だが、最新規格の「HTML5」を使ったサイトもある。
「HTML4」と「HTML5」、この2つはどう違うのだろうか?
従来からある「HTML4」では、「Java」(※)や「Flash Player」(※)などのプラグインをウェブブラウザに追加しないと、アプリケーションの起動や、YouTubeといった動画コンテンツを再生させることができなかった。これが新しい「HTML5」では、プラグインがなくても起動や再生ができるようになっている。これが大きな違いだ。
(※「Java」とは、1995年にサン・マイクロシステムズ社(現オラクル社)によりリリースされたプログラミング言語およびアプリケーション開発・実行のための環境のこと)
(※「Flash Player」とは、アドビ・システムズ社が開発したFlashフォーマットを再生するためのソフトウェアのこと)
FX会社によっては、取引システムや搭載されたチャートを使うのに「Java」や「Silverlight」といったプラグインを別にインストールする必要があったが、「HTML5」であれば、そうした操作がいらなくなるというわけだ。
「HTML5」への仕様変更について、IG証券は「最新のHTML5テクノロジーの採用によりチャートやメニュー画面表示の応答性も飛躍的に向上した」という。
ちなみに、IG証券のほかにも、取引システムの仕様を「HTML5」にしているFX会社もある。こちらについては、以下の記事をご参考に。
【参考記事】
●ザイFX!記者がヒロセ通商のチャートを徹底検証! 同じように見えても実は違う!
●FX業界にも押し寄せる「HTML5」の波。もう「Java」絡みのトラブルとはオサラバだ!
■チャートも刷新! スピーディーな動作を実現
次に紹介するのは、「HTML5」仕様になったIG証券・新取引システムのチャートだ。

(出所:IG証券)
IG証券の説明によると、「スピーディーな動作を実現」とある。どのくらい体感できるものなのか、記者が使ってみたところ、チャートの動きもモッサリとした感じはなく、操作性もかなりよかった。
それでは、テクニカル指標はどのくらいの種類が用意されているのだろうか? 以下は、IG証券の新取引システムのチャートに搭載されているテクニカル指標を一覧にしたものだ。
IG証券の新取引システムのチャートに 搭載されているテクニカル指標 |
|
移動平均 | モメンタム |
指数平滑移動平均 (EMA) |
マネーフローインデックス |
一目均衡表 | ピボット・ポイント |
MACD | 変化率 |
ボリンジャー・バンド | 標準偏差 |
ストキャスティクス | ウィリアムズ%R |
RSI | 出来高 |
加重移動平均 (WMA) |
KDJ |
ケルトナー・チャネル | ドンチャン・チャネル |
パラボリックSAR | ディレクショナル・ムーブメント |
デトレンディッド・プライス・ オシレーター |
商品チャネル指数 |
チャイキン・ボラティリティ | オーサム・オシレーター |
アルーン | アベレージ・トゥルー・レンジ (ATR) |
移動平均線、一目均衡表、MACDといったメジャーなものから、チャイキン・ボラティリティ、オーサム・オシレーター、商品チャネル指数、デトレンディッド・プライス・オシレーターといった、かなりマニアックなものまで揃っている。
そして、チャート上に引くことができるラインもかなりの種類が用意されている。
IG証券の新取引システムのチャートに 搭載されているライン |
|
矢印 | 水平線 |
チャネル | オーバル |
エリオット波動 (1波、2波、3波、4波、5波) |
ピッチフォーク |
エリオット波動 (A波、B波、C波) |
ポイントライン |
フィボナッチ・リトレースメント | レクタングル |
フィボナッチ・エクステンション | テキスト |
ギャン・ファン | トレンドライン |
ギャンライン | トライアングル |
ヘッド・アンド・ショルダー | 垂直線 |
トレンドラインやヘッド・アンド・ショルダー、さらにエリオット波動、ギャンライン、フィボナッチ・エクステンションなど……こちらについても、メジャーなものからテクニカル分析をメインに取引する人が好みそうなものまで搭載されている。
これだけ見ても、IG証券の新取引システムに搭載されている…
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