■利上げ幅が小さければ、トルコリラは、また下落!?
今週(9月10日~)、13日(木)はBOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])やECB(欧州中央銀行)の金融政策発表がありますが、トルコ中銀の金融政策の発表もあります。
市場では5%前後の利上げ予想が多いですが、予想の利上げ幅は、ばらけており、発表時にはトルコリラは乱高下するのではないかと思います。
【参考記事】
●9月会合でトルコ中銀は500bp利上げ必要!? まさかの無策なら、トルコリラ/円は14円へ…(9月5日、エミン・ユルマズ)
もし、利上げ幅が小さいようであれば、トルコリラは下落することになると思います。

(出所:Bloomberg)
ユーロ/米ドルは、1.15ドルが8月10日(金)まで約1年間サポートされていましたが、トルコリラショックの影響でサポートが下抜け、1.1301ドルまで下落しました。

(出所:Bloomberg)
今回は、トルコリラが下がったとしても、先月(8月)ほどの大きな動きにはならないと思いますが、ある程度の影響は、ユーロ/米ドルにも出てくるのではないかと考えています。
■中国株はテクニカル的に下落余地アリ!
トランプ大統領は、中国への通商政策による圧力を弱めておらず、2000億ドルの追加関税が発動される可能性がまだあり、また、2670億ドルのさらなる追加関税の可能性も示唆しています。
【参考記事】
●米中間選挙前の米ドル/円は下がりやすい! 2000億ドルの対中関税は米国にも悪影響!?(9月4日、バカラ村)
それも影響しているため、中国株は上値が重たいのですが、サポートは、まだ割れていない状況です。
徐々に上値が下がってきており、ディセンディングトライアングルを形成している状況で、波動的には、もう一度、上値を試す動きは出てくると思いますが、その後は、サポートを下抜けて下落してしまうのではないかと考えています。

(出所:Bloomberg)
■膠着する米ドル/円だが、112円~113円台では売りと見る
現在、米ドル/円の買い材料には、金利差や米国の景況感、資金還流などがあり、売り材料には、貿易戦争懸念やトランプ大統領の米ドル安発言、日本と争う発言、日銀のステルステーパリング観測などがありますが、結果、その綱引きで膠着している状態です。
ただ、中国株が下落すれば、他の株式市場も軟調となり、それに連れて米ドル/円も下がるのではないかと考えています。

(出所:Bloomberg)
お伝えしたとおり、中国株は、もう一度、上値を試す可能性があるため、しばらく、もみ合いが続く可能性があります。米ドル/円も、まだ、もみ合いが続くと思います。
しかし、ディセンディングトライアングルということもあって、中国株は今後、下落する可能性が高いので、米ドル/円も、それに連れて下がってしまうのではないかと考えているわけです。
【参考記事】
●米長期金利に3%上抜けの勢い感じず…。短期的な上昇はあっても米ドル安は不変!(9月10日、西原宏一&大橋ひろこ)
米ドル/円は、まだ膠着状態にあるため、売るような状況ではないですが、112円~113円台では売りではないかと考えています。
【注目情報】
・バカラ村さんはガチの天才です! メルマガトレードで2年連続50%増! 利益2000万円!(2021年02月16日/FX情報局)
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ロビンスカップ・ジャパンFX2017(Robbins World Trading Championship)優勝で高い実力を見せつけたカリスマ個人トレーダー・バカラ村氏。彼の相場予測&トレードが毎日配信される、有料メルマガ「バカラ村のFXトレード日報!(月額:5,060円(税込))」はザイFX!がお届けしている有料メルマガです。
「バカラ村のFXトレード日報!」では個人トレーダー目線で初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスや相場分析などを、メルマガでご覧いただけます。
「バカラ村のFXトレード日報!」は、登録後10日間は無料解約可能なので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)