それは日本株の値付けには実体がないのだということの証左でもある。マーケットに接していればわかるように日本株の値動きは完全に外部環境に依存している。海外株と為替相場である。具体的にはS&P先物1ポイントにつき、日経先物も10円分だけ同じ方向に動く。
またドル円10ポイントにつき、日経先物は同じ方向に20円動く。この相関だけで日経先物の動きの95%以上が説明できてしまう、そうして決まる日経先物の値段に対して、現物の平均値となるように個別株が値段を平均値にそろえようとするだけである。
S&P先物の動きとドル円がいくらになっているかがわかれば、夜中であっても日経先物の水準はほぼわかるということだ。逆にいうと日本企業がいくら頑張って利益を増やしても、それは株価には反映されないということだ。
ところで昨日の米国株は上げ調子を一服した格好だ。1月相場が大幅高となったのをうけて、2月も続騰からのスピード調整もありえる。今晩も注目は米国株などリスクのありようとなるが、中国が正月休みの間は本格的な米中関係の進展はないものと考えてよいだろう。
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