■各社のユーロ/米ドルレートは10連休中、どう変化した?
ここでちょっと話を戻し、筆者が第2弾の異業者売り買い両建てトレードで無念の損切りという結末を迎えてしまったユーロ/米ドルのレートが10連休中にどう変化していったのかを確認しておきたい(無念の損切りの経緯については前回の記事参照)。
【前回の記事】
●“スワップ9倍デー”後にFX会社によって為替レートが違う異変!? 正しいのはどっち?
10連休前の4月26日(金)の段階で、スワップポイント9日分を付与された直後のSBI FXトレードのユーロ/米ドルレートは他の多くのFX会社と比べて上方に乖離するという現象が起こっていた。その乖離は10連休中に徐々に縮まっていきそうということを前回の記事では書いたが、実際、そのような動きになったのだろうか? その調査結果をお知らせしよう。
まず、SBI FXトレードと比較するFX会社をどう選定するか。矢野経済研究所が毎月発表しているFX取引高のデータやそのほかの事柄を参考に、筆者の主観で以下の6社の口座を日本の主要なFX口座と選定した。
・GMOクリック証券[FXネオ]
・DMM.com証券[DMM FX]
・SBI FXトレード
・外為どっとコム[外貨ネクストネオ]
・YJFX![外貨ex]
・ヒロセ通商[LION FX]
これが主要6口座であることに、もしかすると異論のある向きもあるかもしれないが、あくまで筆者の主観なので、その点はご容赦を。
これに今回、筆者が取引を行った口座の1つ、外為オンライン[外為オンラインFX]を加えたものを調査対象にしようと考えた。
■4月27日(土)午前5時29分のレートを基準として調査
そして、4月26日(金)のNYクローズ直前、日本時間であれば4月27日(土)早朝のSBI FXトレードの一番最後のユーロ/米ドルレートをまず、基準として取得しておこうと思ったのだった。
SBI FXトレードは夏時間の今なら土曜日は日本時間午前5時30分で取引終了となる。NYクローズは通常、夏時間なら午前6時とされるが、SBI FXトレードは火曜日から土曜日まで午前5時30分から午前6時までをメンテナンス時間としている関係で、割と早く取引が終了してしまうのだ。
そして、主要FX会社は夏時間の土曜日、午前6時よりも少し前に取引を終了することが多いようだった。
ただ、ヒロセ通商[LION FX]は夏時間だと、土曜日の取引終了時刻が他社より1時間弱早い午前5時だった。ヒロセ通商[LION FX]は夏時間だと、月曜日の取引開始時刻が他の日系FX会社より約1時間早い午前6時なのだが、土曜日の取引終了時刻も早いのだ。
SBI FXトレードでは4月26日(金)NYクローズ直前の最後の1分足は日本時間で4月27日(土)午前5時29分のものとなっていた。そこで、この午前5時29分の1分足の始値を今回の調査対象とすることにした。終値だと午前5時29分何秒のことなのか、他社とピッタリ揃っているかどうか必ずしも定かではないと思われたため、始値を採用した。
そして、午前5時29分の1分足の始値のBIDとASK(※)を調べ、その中間の値を算出したのである。
(※「BID」はFX会社側が提示する買値であり、ユーザー側から見ると売ることができるレート。「ASK」はその逆でFX会社側が提示する売値であり、ユーザー側から見ると買うことができるレート)
■SBI FXトレードと他社のレートには8pipsほど差があった
調査対象としたのは午前5時29分の1分足というわけだが、先ほど書いたとおり、ヒロセ通商[LION FX]は午前5時で取引を終了してしまうため、この日の午前5時29分の1分足が存在しない。そこで、ヒロセ通商[LION FX]は今回の調査対象から外すことにした。
以上のような経緯により、筆者が今回、為替レートを調査したのは以下の6口座となった。ユーロ/米ドルに加え、米ドル/円、ユーロ/円も調査している。
・GMOクリック証券[FXネオ]
・DMM.com証券[DMM FX]
・SBI FXトレード
・外為どっとコム[外貨ネクストネオ]
・YJFX![外貨ex]
・外為オンライン[外為オンラインFX]
米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルについて、4月27日(土)午前5時29分の為替レートを調べてまとめたのが以下の表だ。
4月27日(土)午前5時29分の実際のレート
FX会社 [口座名] |
米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル |
SBI FXトレード | 111.63365円 | 124.56405円 | 1.115806ドル |
GMOクリック証券 [FXネオ] |
111.6355円 | 124.5635円 | 1.11502ドル |
DMM.com証券 [DMM FX] |
111.6355円 | 124.5635円 | 1.11502ドル |
外為どっとコム [外貨ネクストネオ] |
111.6340円 | 124.5630円 | 1.11503ドル |
YJFX! [外貨ex] |
111.6330円 | 124.5620円 | 1.11501ドル |
外為オンライン [外為オンラインFX] |
111.625円 | 124.560円 | 1.1150ドル |
※4月27日(土)午前5時29分の1分足の始値についてBIDとASKのレートを取得し、その中間を取ったもの
米ドル/円は111.63円近辺、ユーロ/円は124.56円近辺でだいたい同じようなレートとなっている。その一方、ユーロ/米ドルはSBI FXトレードが1.1158ドル程度、他社は1.1150ドル近辺となっており、8pipsほど差があることがわかる。
これだけ見ると、SBI FXトレードのユーロ/米ドルレートがおかしいように見えてしまうが、ユーロ/米ドルとユーロ/円のレートから米ドル/円のレートを算出し、ユーロ/米ドルと米ドル/円のレートからユーロ/円のレートを算出し、米ドル/円とユーロ/円のレートからユーロ/米ドルのレートを算出し…とやっていくと、3通貨ペアのレートに相互矛盾がないのは実はSBI FXトレードの方である、ということは前回の記事で説明した。
【前回の記事】
●“スワップ9倍デー”後にFX会社によって為替レートが違う異変!? 正しいのはどっち?
このことを改めて表にまとめてみた。
まず、ユーロ/米ドルとユーロ/円のレートから米ドル/円のレートを算出したものと、実際の米ドル/円レートを比較すると、下表のとおりだ。
各社の計算で出したレートと実際のレートの比較-1(4月27日(土)午前5時29分現在)
FX会社 [口座名] |
ユーロ/米ドルと ユーロ/円から 計算して出した 米ドル/円レート |
実際の米ドル/円 レート |
差 |
SBI FXトレード | 111.6359円 | 111.6337円 | 0.23銭 |
GMOクリック証券 [FXネオ] |
111.7141円 | 111.6355円 | 7.86銭 |
DMM.com証券 [DMM FX] |
111.7141円 | 111.6355円 | 7.86銭 |
外為どっとコム [外貨ネクストネオ] |
111.7127円 | 111.6340円 | 7.87銭 |
YJFX! [外貨ex] |
111.7138円 | 111.6330円 | 8.08銭 |
外為オンライン [外為オンラインFX] |
111.7180円 | 111.6250円 | 9.30銭 |
※「実際のレート」は4月27日(土)午前5時29分の1分足の始値についてBIDとASKのレートを取得し、その中間を取ったもの
※小数点以下の表示ケタ数は適宜調整している
SBI FXトレードは差が0.23銭しかないが、他社は差が7銭台後半~9銭台前半ぐらいあることがわかる。
次にユーロ/米ドルと米ドル/円のレートからユーロ/円のレートを算出したものと、実際のユーロ/円レートを比較してみよう。
各社の計算で出したレートと実際のレートの比較-2(4月27日(土)午前5時29分現在)
FX会社 [口座名] |
ユーロ/米ドルと 米ドル/円から 計算して出した ユーロ円レート |
実際のユーロ/円 レート |
差 |
SBI FXトレード | 124.5615円 | 124.5641円 | -0.26銭 |
GMOクリック証券 [FXネオ] |
124.4758円 | 124.5635円 | -8.77銭 |
DMM.com証券 [DMM FX] |
124.4758円 | 124.5635円 | -8.77銭 |
外為どっとコム [外貨ネクストネオ] |
124.4753円 | 124.5630円 | -8.77銭 |
YJFX! [外貨ex] |
124.4719円 | 124.5620円 | -9.01銭 |
外為オンライン [外為オンラインFX] |
124.4563円 | 124.5600円 | -10.37銭 |
※「実際のレート」は4月27日(土)午前5時29分の1分足の始値についてBIDとASKのレートを取得し、その中間を取ったもの
※小数点以下の表示ケタ数は適宜調整している
こちらもやはりSBI FXトレードの差が小さく、その差は0.26銭だけ。一方、他社は差が8銭台後半~10銭台前半ぐらいあることがわかる。
さらに米ドル/円とユーロ/円のレートからユーロ/米ドルのレートを算出したものと、実際のユーロ/米ドルレートを比較してみる。
各社の計算で出したレートと実際のレートの比較-3(4月27日(土)午前5時29分現在)
FX会社 [口座名] |
米ドル/円と ユーロ/円から 計算して出した ユーロ/米ドル レート |
実際のユーロ/米ドル レート |
差 |
SBI FXトレード | 1.11583ドル | 1.11581ドル | 0.23pips |
GMOクリック証券 [FXネオ] |
1.11581ドル | 1.11502ドル | 7.85pips |
DMM.com証券 [DMM FX] |
1.11581ドル | 1.11502ドル | 7.85pips |
外為どっとコム [外貨ネクストネオ] |
1.11582ドル | 1.11503ドル | 7.86pips |
YJFX! [外貨ex] |
1.11582ドル | 1.11501ドル | 8.07pips |
外為オンライン [外為オンラインFX] |
1.11588ドル | 1.11495ドル | 9.29pips |
※「実際のレート」は4月27日(土)午前5時29分の1分足の始値についてBIDとASKのレートを取得し、その中間を取ったもの
※小数点以下の表示ケタ数は適宜調整している
先に比較した2つに差があまりなかったのだから当然だが、やはりSBI FXトレードの差は小さく、その差は0.23pips。一方、他社は差が7pips台後半~9pips台前半ぐらいあった。
■週が明けたらレート差は2pips程度縮まっていた
これが週明けの4月29日(月)にはどうなっただろうか?
4月29日(月)は多くのFX会社が午前7時から取引開始となっていたが、午前7時のレートを調査したところ、スプレッドの拡大が見られるケースもあり、今ひとつ安定していないように思われた。そこで、早朝の不安定な状況を脱したと思われる午前10時の1分足を調査対象にすることとした。
その調査結果が下表のとおりだ。
4月29日(月)午前10時00分の実際のレート
FX会社 [口座名] |
米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル |
SBI FXトレード | 111.61285円 | 124.49995円 | 1.115468ドル |
GMOクリック証券 [FXネオ] |
111.6115円 | 124.5000円 | 1.11490ドル |
DMM.com証券 [DMM FX] |
111.6115円 | 124.4995円 | 1.11489ドル |
外為どっとコム [外貨ネクストネオ] |
111.6095円 | 124.4980円 | 1.11489ドル |
YJFX! [外貨ex] |
111.6145円 | 124.5040円 | 1.11489ドル |
外為オンライン [外為オンラインFX] |
111.605円 | 124.490円 | 1.1149ドル |
※4月29日(月)午前10時00分の1分足の始値についてBIDとASKのレートを取得し、その中間を取ったもの
米ドル/円は111.61円近辺、ユーロ/円は124.49~124.50円近辺でだいたい同じようなレートとなっている。
一方、ユーロ/米ドルはSBI FXトレードが1.1155ドル程度、他社は1.1149ドル近辺となっており、6pipsほど差があることがわかる。つまり、SBI FXトレードと他社のユーロ/米ドルレートの差は2pips程度縮まっていた。前週末にあれこれ悩んだ末に筆者が想定したとおりの動きになっていたのだった。
4月27日(土)午前5時29分のレートと同じように、4月29日(月)午前10時のレートについても、計算で出したレートと実際のレートを比べてみた。
まず、ユーロ/米ドルとユーロ/円のレートから米ドル/円のレートを算出したものと、実際の米ドル/円レートを比較したものが以下のとおり。
各社の計算で出したレートと実際のレートの比較-1(4月29日(月)午前10時00分現在)
FX会社 [口座名] |
ユーロ/米ドルと ユーロ/円から 計算して出した 米ドル/円レート |
実際の米ドル/円 レート |
差 |
SBI FXトレード | 111.6123円 | 111.6129円 | -0.05銭 |
GMOクリック証券 [FXネオ] |
111.6692円 | 111.6115円 | 5.77銭 |
DMM.com証券 [DMM FX] |
111.6698円 | 111.6115円 | 5.83銭 |
外為どっとコム [外貨ネクストネオ] |
111.6689円 | 111.6095円 | 5.94銭 |
YJFX! [外貨ex] |
111.6738円 | 111.6145円 | 5.93銭 |
外為オンライン [外為オンラインFX] |
111.6652円 | 111.6050円 | 6.02銭 |
※「実際のレート」は4月29日(月)午前10時00分の1分足の始値についてBIDとASKのレートを取得し、その中間を取ったもの
※小数点以下の表示ケタ数は適宜調整している
SBI FXトレードのレート差はほぼない一方、他社は5銭台後半~6銭台前半ぐらい差があった。前週末の4月27日(土)と比べ、他社は2~3銭程度、差が縮小している。
次にユーロ/米ドルと米ドル/円のレートからユーロ/円のレートを算出したものと、実際のユーロ/円レートを比較してみる。
各社の計算で出したレートと実際のレートの比較-2(4月29日(月)午前10時00分現在)
FX会社 [口座名] |
ユーロ/米ドルと 米ドル/円から 計算して出した ユーロ円レート |
実際のユーロ/円 レート |
差 |
SBI FXトレード | 124.5006円 | 124.5000円 | 0.06銭 |
GMOクリック証券 [FXネオ] |
124.4357円 | 124.5000円 | -6.43銭 |
DMM.com証券 [DMM FX] |
124.4345円 | 124.4995円 | -6.50銭 |
外為どっとコム [外貨ネクストネオ] |
124.4318円 | 124.4980円 | -6.62銭 |
YJFX! [外貨ex] |
124.4379円 | 124.5040円 | -6.61銭 |
外為オンライン [外為オンラインFX] |
124.4228円 | 124.4900円 | -6.72銭 |
※「実際のレート」は4月29日(月)午前10時00分の1分足の始値についてBIDとASKのレートを取得し、その中間を取ったもの
※小数点以下の表示ケタ数は適宜調整している
やはり、SBI FXトレードのレート差はほぼない。その一方、他社は6銭台の差があった。他社は前週末と比べて、2~4銭程度、差が縮小している。
最後に米ドル/円とユーロ/円のレートからユーロ/米ドルのレートを算出したものと、実際のユーロ/米ドルレートを比較してみよう。
各社の計算で出したレートと実際のレートの比較-3(4月29日(月)午前10時00分現在)
FX会社 [口座名] |
米ドル/円と ユーロ/円から 計算して出した ユーロ/米ドル レート |
実際のユーロ/米ドル レート |
差 |
SBI FXトレード | 1.11546ドル | 1.11547ドル | -0.05pips |
GMOクリック証券 [FXネオ] |
1.11548ドル | 1.11490ドル | 5.76pips |
DMM.com証券 [DMM FX] |
1.11547ドル | 1.11489ドル | 5.82pips |
外為どっとコム [外貨ネクストネオ] |
1.11548ドル | 1.11489ドル | 5.94pips |
YJFX! [外貨ex] |
1.11548ドル | 1.11489ドル | 5.92pips |
外為オンライン [外為オンラインFX] |
1.11545ドル | 1.11485ドル | 6.02pips |
※「実際のレート」は4月29日(月)午前10時00分の1分足の始値についてBIDとASKのレートを取得し、その中間を取ったもの
※小数点以下の表示ケタ数は適宜調整している
先の2通貨ペアで差がほぼなかったので、SBI FXトレードは当然のようにここでも差はない。一方、他社は5pips台後半~6pips台前半ぐらいの差があった。前週末と比べて、他社は2~3pips程度、差が縮まっていたのだった。
■おおよそ想定どおり、レート差は少しずつ縮小していった
このあとは10連休中のSBI FXトレードと他社のレート差の推移を見ていきたいが、外為オンライン[外為オンラインFX]はレートのケタ数が少ないためか、若干異質な動きをしていると感じられた。そこで、外為オンライン[外為オンラインFX]の数字自体は調査したのだが、これ以降の報告からは除外する。
そして、GMOクリック証券[FXネオ]、DMM.com証券[DMM FX]、外為どっとコム[外貨ネクストネオ]、YJFX![外貨ex]という4口座のレートを平均したものと、SBI FXトレードのレートを比較して10連休中の推移をまとめてみた。
ここではまず、筆者が損切りとなってしまった第2弾のトレードで対象としていたユーロ/米ドルから見てみよう。
各社の計算で出したレートと実際のレートの差の推移-1(4月27日(土)~5月6日(月))
日時 | FX会社 | 米ドル/円と ユーロ/円から 計算して出した ユーロ/米ドル レート |
実際の ユーロ/米ドル レート |
差 |
4月27日(土) 午前5時29分 |
SBI FXトレード | 1.11583ドル | 1.11581ドル | 0.23pips |
他の4口座平均 | 1.11581ドル | 1.11502ドル | 7.91pips | |
4月29日(月) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 1.11546ドル | 1.11547ドル | -0.05pips |
他の4口座平均 | 1.11548ドル | 1.11489ドル | 5.86pips | |
4月30日(火) 午前10時08分 |
SBI FXトレード | 1.11851ドル | 1.11852ドル | -0.12pips |
他の4口座平均 | 1.11851ドル | 1.11802ドル | 4.82pips | |
5月1日(水) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 1.12233ドル | 1.12233ドル | 0.08pips |
他の4口座平均 | 1.12231ドル | 1.12182ドル | 4.84pips | |
5月2日(木) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 1.12081ドル | 1.12081ドル | 0.07pips |
他の4口座平均 | 1.12081ドル | 1.12060ドル | 2.06pips | |
5月3日(金) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 1.11786ドル | 1.11784ドル | 0.21pips |
他の4口座平均 | 1.11785ドル | 1.11774ドル | 1.04pips | |
5月6日(月) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 1.11860ドル | 1.11853ドル | 0.66pips |
他の4口座平均 | 1.11853ドル | 1.11853ドル | 0.05pips |
※「実際のレート」は各日時の1分足の始値についてBIDとASKのレートを取得し、その中間を取ったもの
※4月29日(月)以降は午前10時00分に調査することを基本としているが、4月30日(火)は午前10時00分頃に相場がやや大きく動いており、調査対象のFX会社の一部にスプレッド拡大の動きが見られたため、調査時刻を午前10時08分に変更している。
※小数点以下の表示ケタ数は適宜調整している
SBI FXトレードは4月27日(土)から5月3日(金)まで計算上のレートと実際のレートの差が0.23pips以下と小さい。0.1pips未満と本当に差のない日も3日あることがわかる。
一方、他の4口座平均のユーロ/米ドルは計算上のレートと実際のレートの差が4月27日(土)に7.91pipsだったものが週を越えて、4月29日(月)になると5.86pipsと2pips程度縮まっている。翌4月30日(火)は1pips程度だけの縮小に留まり、翌5月1日(水)は縮小の動きが止まっている。
その後は日々同じ値幅ではないが、計算上のレートと実際のレートの差は縮まっていき、10連休最終日の5月6日(月)にはほぼその差がなくなっていた。
以下は米ドル/円、そして、ユーロ/円について同様に10連休中の推移をまとめた表だ。
各社の計算で出したレートと実際のレートの差の推移-2(4月27日(土)~5月6日(月))
日時 | FX会社 | ユーロ/米ドルと ユーロ/円から 計算して出した 米ドル/円レート |
実際の 米ドル/円 レート |
差 |
4月27日(土) 午前5時29分 |
SBI FXトレード | 111.6359円 | 111.6337円 | 0.23銭 |
他の4口座平均 | 111.7137円 | 111.6345円 | 7.92銭 | |
4月29日(月) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 111.6123円 | 111.6129円 | -0.05銭 |
他の4口座平均 | 111.6704円 | 111.6118円 | 5.87銭 | |
4月30日(火) 午前10時08分 |
SBI FXトレード | 111.6010円 | 111.6022円 | -0.12銭 |
他の4口座平均 | 111.6491円 | 111.6010円 | 4.81銭 | |
5月1日(水) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 111.3975円 | 111.3967円 | 0.08銭 |
他の4口座平均 | 111.4463円 | 111.3983円 | 4.81銭 | |
5月2日(木) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 111.5308円 | 111.5301円 | 0.07銭 |
他の4口座平均 | 111.5500円 | 111.5295円 | 2.05銭 | |
5月3日(金) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 111.4124円 | 111.4104円 | 0.21銭 |
他の4口座平均 | 111.4201円 | 111.4098円 | 1.04銭 | |
5月6日(月) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 110.3147円 | 110.3082円 | 0.65銭 |
他の4口座平均 | 110.3102円 | 110.3098円 | 0.05銭 |
※「実際のレート」は各日時の1分足の始値についてBIDとASKのレートを取得し、その中間を取ったもの
※4月29日(月)以降は午前10時00分に調査することを基本としているが、4月30日(火)は午前10時00分頃に相場がやや大きく動いており、調査対象のFX会社の一部にスプレッド拡大の動きが見られたため、調査時刻を午前10時08分に変更している。
※小数点以下の表示ケタ数は適宜調整している
各社の計算で出したレートと実際のレートの差の推移-3(4月27日(土)~5月6日(月))
日時 | FX会社 | ユーロ/米ドルと 米ドル/円から 計算して出した ユーロ円レート |
実際の ユーロ/円 レート |
差 |
4月27日(土) 午前5時29分 |
SBI FXトレード | 124.5615円 | 124.5641円 | -0.26銭 |
他の4口座平均 | 124.4747円 | 124.5630円 | -8.83銭 | |
4月29日(月) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 124.5006円 | 124.5000円 | 0.06銭 |
他の4口座平均 | 124.4350円 | 124.5004円 | -6.54銭 | |
4月30日(火) 午前10時08分 |
SBI FXトレード | 124.8295円 | 124.8282円 | 0.13銭 |
他の4口座平均 | 124.7726円 | 124.8264円 | -5.38銭 | |
5月1日(水) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 125.0232円 | 125.0242円 | -0.09銭 |
他の4口座平均 | 124.9692円 | 125.0231円 | -5.39銭 | |
5月2日(木) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 125.0034円 | 125.0043円 | -0.08銭 |
他の4口座平均 | 124.9801円 | 125.0031円 | -2.30銭 | |
5月3日(金) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 124.5391円 | 124.5414円 | -0.23銭 |
他の4口座平均 | 124.5276円 | 124.5391円 | -1.16銭 | |
5月6日(月) 午前10時00分 |
SBI FXトレード | 123.3830円 | 123.3903円 | -0.73銭 |
他の4口座平均 | 123.3844円 | 123.3849円 | -0.05銭 |
※「実際のレート」は各日時の1分足の始値についてBIDとASKのレートを取得し、その中間を取ったもの
※4月29日(月)以降は午前10時00分に調査することを基本としているが、4月30日(火)は午前10時00分頃に相場がやや大きく動いており、調査対象のFX会社の一部にスプレッド拡大の動きが見られたため、調査時刻を午前10時08分に変更している。
※小数点以下の表示ケタ数は適宜調整している
先に述べたとおり、他の4口座平均のユーロ/米ドルは計算上のレートと実際のレートの差が徐々に縮小していたが、当然、米ドル/円、ユーロ/円もこれと呼応するように計算上のレートと実際のレートの差は縮小していき、5月6日(月)にはほぼその差がなくなっていた。
その間、SBI FXトレードは一貫して計算上のレートと実際のレートの差がなかったが、5月6日(月)になると各通貨ペアでなぜか0.6~0.7pips程度と差が広がっていた。
このあと、どうなったのか、本当はもう少し記録があった方がいいところだが、筆者の手元にある記録はここで終わっている。
筆者は念のため、各社の1分足チャートをキャプチャし、さらに使うのは始値だけだが、念のため、始値、高値、安値、終値の4本値をすべて、所定の時刻について記録していったのだが、歴史的な10連休中にずっとこれをやっていて疲れてしまったのだった。なので、おおよそ乖離が収まったかなという5月6日(月)の記録が最後となっている。ご了承ください。
さて、米ドル/円の売り買い両建てで行った「平成→令和の元号跨ぎトレード」に話を…
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