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トラリピ特許めぐりマネースクエアが勝訴。
でも外為オンラインユーザーに影響なし!?

2019年10月29日(火)東京時間 15:00

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■「トラリピ」の特許をめぐる裁判で新たな判決

 リピート系発注機能の元祖、「トラリピ(トラップリピートイフダン)」を提供するマネースクエアが、後発のリピート系発注機能をリリースした外為オンラインを特許侵害で訴えた――。前代未聞のニュースがFX業界を震撼させたのは、2015年2月のことでした。

【参考記事】
マネースクウェアが外為オンラインを提訴!?FX業界に波紋! 特許は侵害されたのか!?

【参考コンテンツ】
システムトレード(シストレ)口座を徹底比較!:(4)リピート系発注機能【トラリピなど】

 それから早4年と8カ月。その間、マネースクエア外為オンラインを訴えた訴訟は3つに増えていたのですが、このたび、2019年10月8日(火)、3件目の訴訟の控訴審に判決が下りました!

【参考記事】
どっちが勝訴? トラリピVSサイクル注文の特許権をめぐる地裁の裁判で判決が出た!
トラリピ裁判第2Rに決着。争われたのは戦略的に取得された特許だったのか?
マネースクウェアと外為オンラインの特許権裁判で高裁判決! 勝訴したのはどっち?
衝撃の「iサイクル注文」提供差止め命令!それでも外為オンラインが強気な理由とは?

 3件目の訴訟は、外為オンラインの『iサイクル注文』がマネースクエアの特許を侵害している」と訴えたもの。一審はマネースクエアが勝訴し、「iサイクル注文」のサービス差止命令が下されましたが、この判決を不服とし、外為オンラインが控訴していました。今回判決が出たのは、この控訴審になります。

 結論から言うと、外為オンラインの請求を棄却、つまりマネースクエアの勝訴判決ということになりました。

マネースクエア・10月8日付プレスリリースより(一部抜粋、クリックで拡大)
マネースクエア・10月8日付プレスリリースより(一部抜粋、クリックで拡大)

■外為オンラインのユーザーに影響がない理由

 これに対し、外為オンライン「本判決において、当社の主張が認められなかったことは、甚だ遺憾であり、本判決の内容を十分に精査し、今後の対応を検討致します」と発表しています。

 ですが、実は、外為オンラインは2019年3月の段階で、すでに「iサイクル注文」のサービス提供を停止し、「iサイクル注文」のバージョンアップ版として「iサイクル2取引」というリピート系発注機能をリリースしています。

 ですから、外為オンラインユーザー的には、今回の判決で何かが変わる、ということはありません

 iサイクル2取引がリリースされた際、これは裁判で勝つのは難しいということを見越した動きなのでは?という考えから、「もしかすると、係争中の控訴審の判決が近いのかも…?」と、以下の【参考記事】の中でお伝えしていましたが、結果的にそのとおりだったのかもしれません。

【参考記事】
バージョンアップした「iサイクル2取引」は前とどこが違う? 改名の背景に裁判の影!?

■外為オンラインとマネースクエアの3つの訴訟一覧

 なお、これまでの3つの訴訟の流れは以下のとおり。赤文字が、今回新たに発表された内容になります。

マネースクエアHDが外為オンラインに対して起こしている3件の訴訟の経緯
2015年2月19日 提訴(1件目)
提訴内容 マネースクエアの持ち株会社マネースクエアHDが、外為オンラインの「サイクル注文」「iサイクル注文」がマネースクエアの保有する特許を侵害しているとの主張で東京地裁に提訴。「サイクル注文」「iサイクル注文」のサービス差し止めを求める。
対象特許 特許第5525082号、特許第5650776号
(のちに特許第5826909号を追加)
一審(東京地裁) 2017年2月10日判決。
マネースクエアHDの訴えを退け、外為オンラインが勝訴。2017年2月24日、マネースクエアHDが控訴。
二審(知財高裁) 2017年12月21日判決。
「サイクル注文」についてはマネースクエアHDの訴えを認め、サービスの差し止め命令。「iサイクル注文」については訴えを退ける。その後、「サイクル注文」の判決について外為オンラインが上告。
三審(最高裁) 2018年10月23日判決。
外為オンラインの上告を棄却。「サイクル注文」のサービス提供差止めを命じる判決が確定。
※なお、この訴訟と並行して、外為オンラインはマネースクエアHDの特許第5525082号及び特許第5650776 号に対して、特許庁に無効審判を請求。2016年12月12日に特許権がいずれも有効という審決。さらに外為オンラインはこの審決を不服とし、審決取消訴訟を知的財産高等裁判所に提起。2017年12月21日に請求棄却の判決。
2016年6月29日 提訴(2件目)
提訴内容 マネースクエアの持ち株会社マネースクエアHDが、外為オンラインの「iサイクル注文」がマネースクエアの保有する特許を侵害しているとの主張で東京地裁に提訴。「iサイクル注文」のサービス停止を求める。
対象特許 特許第5941237号
一審(東京地裁) 2017年7月20日判決。
マネースクエアHDの訴えを退け、外為オンラインが勝訴。その後、マネースクエアHDが控訴。
二審(知財高裁) 2018年10月29日判決。
株式会社マネースクエアHDの請求を棄却。
   
2017年7月19日 提訴(3件目)
提訴内容 マネースクエアの持ち株会社マネースクエアHDが、外為オンラインの「iサイクル注文」がマネースクエアの保有する特許を侵害しているとの主張で東京地裁に提訴。
「iサイクル注文」のサービス停止を求める。
対象特許 特許第 6154978 号
一審(東京地裁) 2018年10月24日判決。
マネースクエアHDの訴えを認め、「iサイクル注文」のサービス差止めを命令。

その後、外為オンラインは控訴。(なお、2019年3月には、「iサイクル注文」のサービス提供を終了。)
二審(知財高裁) 2019年10月8日判決。
外為オンラインの請求を棄却。外為オンラインは「本判決の内容を十分に精査し、今後の対応を検討」と発表。
※なお、この訴訟と並行して外為オンラインは、マネースクエアの特許が無効であると、知的財産高等裁判所に対して審決取消訴訟を提起していたが、2019年10月8日に請求棄却の判決。

マネースクエア外為オンラインのリリースを元にザイFX!編集部が作成

 1件目の訴訟は、すでに判決が確定していますが、1勝1敗となっている2件目は、その後、特に動きもないようなので、このまま終了…? 3件目については、外為オンラインは上述のとおり、「甚だ遺憾であり、本判決の内容を十分に精査し、今後の対応を検討致します」と発表していましたが、これから何か対策を講じてくるつもりのか…?

 もっとも、先にも触れたとおり、問題となっている「iサイクル注文」は、すでにサービスが終了しているため、特許をめぐってこれからも何らかの形で訴訟が続くとすれば、各々、自社の威信や名誉のため…となるのでしょうか…。

■今度は損害賠償を求める訴訟も?

 そうそう、マネースクエアのプレスリリースには、気になる記述がありました。

マネースクエア・10月8日付プレスリリースより(一部抜粋、クリックで拡大)
マネースクエア・10月8日付プレスリリースより(一部抜粋、クリックで拡大)

 まず、「iサイクル注文のみならずこれと同様なサービスを展開している他社に対しても影響を与える判断である」とあります。

 これまでマネースクエアと裁判で争ってきた外為オンラインや同社からリピート系発注機能のライセンス供与を受けているライブスター証券FXブロードネット以外でも、シロウト目には「トラリピ」と似たように見えるサービスを提供しているFX会社はたくさんあるように思いますよね…。

 この判決を機に、サービスを変更または停止するようなFX会社が現れるのでしょうか?

【参考コンテンツ】
システムトレード(シストレ)口座を徹底比較!:(4)リピート系発注機能【トラリピなど】

 また、マネースクエアのプレスリリースには、「今後当社といたしましては、これによって当社が被った損害の賠償も求めて参りたい」とありますから、これから外為オンラインに対する損害賠償を求めて新たな訴訟が提起される可能性もあるのかも!?

 まだまだ一件落着とはいかなさそうな、「トラリピ」特許をめぐる裁判。今後の展開も、注目していきたいと思います。

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>>>外為オンライン[外為オンラインFX]の最新スペック詳細はザイFX!の比較コンテンツをご覧ください

(ザイFX!編集部・上岡由布子)

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