■予想外の利下げでも、トルコリラが堅調なワケは?
今週(10月28日~)のトルコリラですが、対円で一時19円台を回復し、堅調に推移しています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:トルコリラ/円 4時間足)
先週(10月21日~)、24日(木)に行われたトルコ中銀の政策会合で、政策金利は2.50%引き下げられ、14%になりました。

(出所:Bloombergのデータを基にザイFX!編集部が作成)
個人的に2.50%の利下げは予想外でしたが、トルコ中銀は、シリアの軍事作戦が当初想定されていたよりも早く終わり、地政学リスクが低下したことを利下げチャンスと考えたに違いないです。
【参考記事】
●トルコ、米露と合意で軍事作戦停止! トルコ中銀の年内利下げはあるのか?(10月23日、エミン・ユルマズ)
依然として、利下げ後もトルコ中銀と国営銀行による積極的なトルコリラの買い支えはありましたが、グローバル投資家もシリア情勢が意外に早く落ち着いたことを評価しているのではないかと考えます。
また、トルコに限らず、新興国通貨が堅調に推移している背景には、FRB(米連邦準備制度理事会)による追加利下げ期待があります。
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