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バカラ村の「FX専業トレーダーの相場観」

豪ドル/米ドルは、0.66ドル台後半のレンジ
下限をターゲットにした売りが良さそう!

2020年06月30日(火)12:00公開 (2020年06月30日(火)12:00更新)
バカラ村

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■為替市場は、半月ほどもみ合いが継続

 為替市場では多くの通貨ペアで、半月ほど、もみ合いが継続しています。

 材料は出てきていますが、トレンドを作るほどの内容がない状態です。

米ドルVS世界の通貨 日足
米ドルVS世界の通貨 日足チャート

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足

 6月23日(火)には、ナバロ米大統領補佐官が「中国との通商協議は終わった」と発言したことが報道され、リスク回避へ。

 ただ、これは解釈が違って報道されたと、すぐに自身で否定し、トランプ大統領も通商協議に関して「まったくの無傷」と否定したことで、リスク回避の動きは「行って来い」となりました。

■米ドル/円もサポート下抜けたが「行って来い」

 同日の6月23日(火)には、ソフトバンクグループのTモバイル株売却こよる米ドル/円の売りが出るとの思惑から、米ドル/円は106.60円付近のサポートも下抜け、106.07円まで下がりました。

 しかし、ほとんどの手当ては終わっているとの見方もあり、この思惑も「行って来い」となって、全体的には、もみ合いが続いているような状況です。

【参考記事】
株高についてこないドル/円は104円方向か。ソフトバンクGの売りでユーロ/円が下落!?(6月22日、西原宏一&大橋ひろこ)
ソフトバンクGがTモバイルUS株を大量売却! 米ドル/円の反発局面は売りの好機に!?(6月25日、西原宏一)
レンジトレード継続。なぜソフトバンクGのTモバイルUS株売却で円買いが起きないの?(6月25日、今井雅人)

米ドル/円 4時間足
米ドル/円 4時間足チャート

(出所:TradingView

■悲観的な材料多いが株式市場は膠着

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、感染者数は世界全体で1000万人を超えてきました。死者数も約50万人と、かなりの数になります。

新型コロナウイルスの感染者数と死者数(全世界・累計)
新型コロナウイルスの感染者数と死者数(全世界・累計)

(出所:世界保健機関)

 米国やブラジルなどでは、感染の増加が止まらず、感染第2波への懸念や、再度、経済活動を一部停止するところもあり、これは、株式市場の上値を抑える材料になります。

 IMF(国際通貨基金)も、今年(2020年)の世界経済の成長見通しを、従来のマイナス3.0%からマイナス4.9%へ引き下げるなど、悲観的なニュースが続いています。

IMFの成長率予測

※IMF世界経済見通し(2020年6月改定見通し)より

 さらに、トランプ大統領が、英国とEU(欧州連合)に新たな関税を検討しているという、リスク回避になるような話も出てきています。

 ただ、これだけ悲観的な材料が多く出てきていますが、株式市場はまだ、膠着しています。

NYダウ 日足
NYダウ 日足チャート

(出所:TradingView

各国の経済対策によってジャブジャブになったお金が、株式市場を支えているような状況です。

【参考記事】
FB広告ボイコットやコロナ第2波で株安に!? 米ドル/円が上昇する場面あれば、戻り売り(6月29日、西原宏一&大橋ひろこ)

■半期末フローに注目。でも、無理する必要はない!?

 本日、6月30日(火)は、半期末になります。

 今年(2020年)の上半期はコロナショックもあり、4~6月期には株式市場の上昇が続いたこともあって、今回の半期末のフローは注目されています。

 どのような動きになるのか、噂は出てきていますが、実際はそのときにならないとわかりません。そのため、半期末ということに加え、もみ合い相場が続いているということも考慮し、ここは、無理をする局面ではないと考えています。

 様子見をするか、トレードをしたとしても早めに手仕舞いをしないと、元に戻ってくるような相場となります。

■投機筋の米ドル売りが増えている

 期末フローが気になるところですが、IMM(国際通貨先物市場)のポジション動向では、投機筋の米ドル売りが、かなり多くなってきました

 投機筋の米ドルに対するユーロ買い越しも偏り始めており、米ドル高になる可能性があるのではないかと考えています。

IMM(国際通貨先物市場)のポジション状況(ユーロ/米ドル)6月23日時点
IMM(国際通貨先物市場)のポジション状況(ユーロ/米ドル)6月23日時点

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移

■豪ドル/米ドルはレンジ下限がターゲットに

豪ドル/米ドルは、0.6840~0.6890ドルの狭いレンジが3日間、続いています。0.6900ドル周辺にオプションがあり、その影響もあって小動きとなっているようですが、米ドル高によって下がる可能性があると考えています。

 大きなレンジとしては、0.66ドル台後半~0.70ドル台を考えていましたが、0.66ドル台へ下げる可能性があるのではないかと考えています。

 先週(6月22日~)までは、レンジ内での押し目買いを考えていましたが、目先は米ドル高になる可能性があると考え、豪ドル/米ドルは0.66ドル台後半のレンジ下限をターゲットに、売りでも良いのではないかと考えています。

【参考記事】
強弱材料混在でもみ合いに。豪ドル/米ドルは0.6670~0.7030ドルのレンジ想定した買いで!(6月23日、バカラ村)
5~6月が景気後退局面の底か。リスク選好は続き、豪ドルが調整すれば買い場に(6月9日、バカラ村)

豪ドル/米ドル 週足
豪ドル/米ドル 週足チャート

(出所:TradingView

■米ドル/円は、まだ横ばいか

 米ドル/円に関しては、米ドル高になったとしても、上昇は継続しないと思いますので、まだ横ばいのままではないかと考えています。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

大きな動きとして、米ドル安という考えは継続していますが、目先に関しては、米ドル/円以外で米ドル高になるのではないかと考えています。

【参考記事】
自律的な調整終われば、再度リスク選好へ! 長期的な米ドル安見通しは変わらず。(6月16日、バカラ村)
サイクル崩れ、膠着した相場が米ドル安へ動き始めた! 対米ドルで資源国通貨買い(6月2日、バカラ村)

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