■ユーロ/米ドルは、買いに偏った状態
CFTC(全米先物取引委員会)が発表しているIMM(国際通貨先物市場)のポジション動向では、ロイターの算出によると、投機筋の主要6通貨に対する米ドルの売り越しが、2011年8月以来の水準まで増加しています。
これは、米ドル売りにかなり、偏っていることになります。
そして、円に関しては、あまり偏りはありませんが、ユーロは買いに偏ってきています。

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
そのため、ユーロ/米ドルは、買いに偏った状態だと言えます。
■トレンドが反転してからでも遅くない!
市場のポジションが偏ると、反転してくる可能性が高まってくるのですが、ユーロ/米ドルは上昇トレンドのため、トレンドに逆らうのも良くないことになります。

(出所:TradingView)
私は、IMMポジションが偏ったときは、それを解消するほどの材料が出るか、テクニカル的に反転を示唆する形になるまで、待つようにしています。
【参考記事】
●IMMの危険水準は円10万枚、ユーロ15万枚、英ポンド10万枚だが、さらに確認すべきは?
反転を示唆する形の判断方法としては、フォーメーション分析での、たとえば、ダブルトップやヘッド・アンド・ショルダーズなどの形になるまで、待つことがあります。
【参考コンテンツ】
●FX初心者のための基礎知識入門:ダブルボトム/ダブルトップ
●FX初心者のための基礎知識入門:ヘッド・アンド・ショルダーズ
そうすると、エントリーは遅れますが、IMMのポジション動向は週間ベースの発表になるため、遅れたとしても、まだ大きく動く余地があることになります。
■ユーロ/米ドルは利食い入れつつ押し目買いで
今回は、日足のMACDも買われ過ぎとなっているため、ユーロ/米ドルは反転してくる可能性もありますが、トレンドはまだ上昇のため、まだ押し目買いで考えています。
【参考コンテンツ】
●FX初心者のための基礎知識入門:MACD

(出所:TradingView)
ここまでは、米ドル安で考えてきましたが、ここからは、反転に警戒する必要があると考えています。
【参考記事】
●米ドル安の材料豊富で短期的には過熱感も。戻り局面に注意だが長期的な米ドル安は継続(7月28日、バカラ村)
●緩やかに米ドル安。米ドル高より米ドル安材料の方が多く、大きな流れに変化なし!(7月21日、バカラ村)
●ドルインデックスがダブルトップ形成! 大きな流れとしての米ドル安に変化なし(7月7日、バカラ村)
ユーロ/米ドルは高いところで買わず、押し目買いで対応したいと思います。ただ、トレンドが止まる可能性もあるため、利食いも入れる必要があると考えています。
【注目情報】
・バカラ村の2022年上半期トレード実績大公開! 動乱の為替相場でも810pipsを獲得した、低リスクで高効率のトレードテクニックとは?(2022年07月25日/FX情報局)
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