■欧州通貨の下落が続くか
先週(8月17日~)は、ユーロだけでなく英ポンドも売られました。
英国とEU(欧州連合)の通商交渉が難航し、英国の首席交渉官は「ほとんど進展がなかった」としています。
こうしたニュースでユーロや英ポンドに利食い売りが入り、米ドル全面高となったことでゴールドも下落を強いられました。

(出所:TradingView)

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今週(8月24日~)も調整が続くのかどうか。ジャクソンホール次第ではありますが、少なくとも8月27日(木)までは調整しやすいのでしょう。
ただ、すったもんだしても結局交渉がまとまるというのがコンセンサスですし、さらに視野を広げれば、中国の後退で米国は英国との連携を深め、英ポンドは買われるのではないかとイメージしています。
【参考記事】
●豪ドル/米ドルは0.8000ドルに向けて上昇か。米国に続き、豪州も中国批判を強めるが…(7月30日、西原宏一)
●米ドル安となる環境が完璧に整いつつある! 大統領再選には、対中国強硬姿勢しかない(7月29日、志摩力男)
豪州もその中に入るのでしょうし、「ファイブ・アイズ」(米、英、カナダ、豪州、NZが参加する機密情報共有の枠組み)の枠組みが強まるのかもしれませんね。
ただ、それは長期の話。今週(8月24日~)はユーロや英ポンドを中心に米ドル安の調整が入る可能性がある。
ユーロや英ポンドの売りで考えているのですが、株価も崩れる可能性があり、その時に下げやすいのはドルストレートではなくクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)。
ユーロ/円や英ポンド/円での戻り売りがいいのではないでしょうか。

(出所:TradingView)

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(構成/ミドルマン・高城泰)
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