■法廷闘争に発展すれば、米ドル/円・クロス円の売りか
大勢が判明するのが遅れる州もありますが、フロリダ州は比較的、早くに判明すると思いますので、まずは、フロリダ州に注目すべきかと思います。
ただ、トランプ大統領が、米大統領選で負けたとしても、負けをすぐに認めず、法廷闘争となれば、不透明な状態となります。
そのときは、円高になると考えていますので、米ドル/円、もしくはクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)での売りが良いのではないかと考えています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 週足)
選挙結果が事実上、確定するのは、敗者が敗北宣言をしたときになります。それが出れば、確定だと言えます。
ただ、勝利宣言はすぐに出てきますが、敗北宣言は敗者が認める必要があるため、遅れて出てくることになります。
■短期的には、米ドル高で反応する可能性も
トレードという面では、敗北宣言を待ってからであれば、すでに相場は動いており、今回は、法廷闘争の可能性も考えると、為替市場でのトレードは難しい状態が続くと思います。
株式市場に関しては、追加経済対策が米大統領選後に承認されることや、季節性からも上昇しやすく、法廷闘争の可能性があったとしても、大きく崩れることはないと思います。したがって、勝者がバイデン氏であっても、トランプ大統領であっても、株式市場は年末に向けて買いで良いのではないかと思います。

(出所:TradingView)
為替市場の方は難しく、4年前の米大統領選後に米ドル/円が上昇したこともあって、短期的には米ドル高で反応する可能性も考えておいた方が良いと思います。

(出所:TradingView)
■米ドル/円、まだ104~106円だが最後は下抜けか
ただ、財政赤字の拡大や、政策金利が長期的に上がらないことなどもあり、長期的には米ドル安になるという考えはそのままです。
【参考記事】
●米大統領選が終われば、リスク選好に期待できる! 今の米ドル高は短期的な動きに(9月29日、バカラ村)
●米ドル/円は戻り売り。11月から年末にかけて、リスク選好の米ドル安に期待!(9月15日、バカラ村)
●米ドルは戻り売りで!バフェット氏の金鉱株購入は、長期的な米ドル安を見越した動き!?(8月18日、バカラ村)
基本的には、予想を軸にするよりも、年末に向けて動き出した方へついていくトレードが一番いいと考えていますが、今のチャートからは、米ドル/円は104円が3度、サポートされたこともあり、まだ、104~106円のレンジで考える方が良いと思います。
【参考記事】
●米大統領選、あまり予想に執着しないで! そのときの動きについていくトレードを(10月20日、バカラ村)

(出所:TradingView)
ただ、上値が切り下がっていることから、最後は下抜けていくのではないかと考えています。
【参考記事】
●米ドル/円、長期的には104円のサポートを割り込む可能性。戻り売りが良さそう!(9月1日、バカラ村)
【注目情報】
・バカラ村氏の有料メルマガ「バカラ村のFXトレード日報!」が、1年半で資産12倍を達成! 新鋭FXチームが検証した内容を大公開!(2019年07月22日/FX情報局)
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ロビンスカップ・ジャパンFX2017(Robbins World Trading Championship)優勝で高い実力を見せつけたカリスマ個人トレーダー・バカラ村氏。彼の相場予測&トレードが毎日配信される、有料メルマガ「バカラ村のFXトレード日報!(月額:4,600円+税」はザイFX!がお届けしている有料メルマガです。
「バカラ村のFXトレード日報!」では個人トレーダー目線で初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスや相場分析などを、メルマガでご覧いただけます。
「バカラ村のFXトレード日報!」には、10日間の無料期間もありますので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)