■「100円からできるFX」の正体は…なんと松井証券!
男性の声:「FX、オレにはちょっと遠い世界かな~」
女性:「100円からできますよ!」
男性の声:「えっ、マジで!?」
最近こんなCMを見かけて気になった方、いらっしゃるのでは?
FXが100円からできるなんて、またどこか新進気鋭のITベンチャーがFX業界に参入したとか…?
と思いきや、真相は真逆! なんと、あの老舗・松井証券がFXサービスを大々的にリニューアルし、1通貨単位からの取引が可能になったんです! ちなみにCMに出演している笑顔がステキな女性は、モデルや女優として活躍する樋口柚子さん。
従来の松井証券のFXサービスは正直なところ、ややアピールポイントに乏しかったのですが、2021年2月22日(月)のリニューアル後は大きく変わりました!
新サービス[MATSUI FX]のコンセプトは、「初めての方でも少額から簡単に始められる“あんしんFX”」で、大きなリニューアルポイントは、以下の3点。
【松井証券[MATSUI FX]のリニューアルポイント】
・ 1通貨単位から取引可能に
・ 取り扱い通貨ペアが20通貨ペアに拡充
・ スプレッドを業界最狭水準に縮小
さっそく順番に見ていきましょう。
■1通貨単位から取引可能に
冒頭でもお伝えしたとおり、従来は1000通貨単位から(南アフリカランド/円、メキシコペソ/円は1万通貨単位)の取引となっていたのが、リニューアル後は、すべての通貨ペアを1通貨単位から取引できるようになりました!
![松井証券[MATSUI FX]・1通貨単位から取引可能に](/mwimgs/3/e/-/img_3e3c7ddb2375ca947346de46a7ee602f78426.jpg)
たとえば米ドル/円なら、2021年3月12日(金)現在、108円程度ですから、CMで言っている「100円から」どころか約5円あれば取引できちゃうんです!
これまで1通貨単位の取引って、SBI FXトレードなどごく少数の会社の専売特許のようなところがありましたが、松井証券[MATSUI FX]が加わったことによって、もしかすると追随する会社が出てくるかも…!?
【参考コンテンツ】
●FX会社徹底比較!:1000通貨単位で取引できるFX会社
※1通貨や100通貨単位で取引できるFX会社も掲載しています
■取り扱い通貨ペアが20通貨ペアに拡充
続いて、取扱い通貨ペアが従来の13通貨ペアから7通貨ペア増え、20通貨ペアになりました。
もともと取り扱っていたのは、米ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、カナダドル/円、スイスフラン/円、英ポンド/円、ニュージーランドドル/円、南アフリカランド/円、トルコリラ/円、メキシコペソ/円、ユーロ/米ドル、豪ドル/米ドル、英ポンド/米ドルと、対円通貨ペアを中心とした13通貨ペア。
今回、新たに加わったのは、以下の円が絡まない7通貨ペアです。
【新たに追加された通貨ペア】
・ ニュージーランドル/米ドル
・ ユーロ/豪ドル
・ 英ポンド/豪ドル
・ 米ドル/スイスフラン
・ 英ポンド/スイスフラン
・ ユーロ/英ポンド
・ 豪ドル/ニュージーランドル
ついつい米ドル/円をはじめ、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の動きに注目してしまいがちですが、相場状況によっては、外貨同士の通貨ペアの方が魅力的な動きをしていることも多々あります。そういう点では、今回、一気に7通貨ペアも外貨同士の通貨ペアが追加され、取引の選択肢が広がったのはうれしいことですね。
通貨ペアの種類としては、メイン口座にしたとても、おおむね不足はなさそうな印象です。
初心者から中上級者まで、幅広いユーザーのニーズに対応する通貨ペアのラインナップになったと言えるのではないでしょうか?
■スプレッドを業界最狭水準に縮小
そして、これまでお世辞にも“狭い”というレベルではなかった…既存の13通貨ペアのスプレッドが、業界最狭水準付近にまで縮小されています。これは、大きなリニューアルポイント!
米ドル/円0.2銭原則固定、ユーロ/円0.5銭原則固定など従来のスプレッドと比べると、かなり縮小された印象です。
![松井証券[MATSUI FX]・既存13通貨ペアのスプレッド(縮小前と縮小後)](/mwimgs/4/2/-/img_420585e3b5af33bc65d3e6708da1e476105920.jpg)
※表は松井証券の公式サイトをもとに編集部にて作成
※スプレッドは原則固定(例外あり)
キャンペーンスプレッドなども含めて他社のスプレッドと比べると、業界最狭水準…には一歩およばない通貨ペアもありますが、それでも1通貨単位から取引できるという特性を加味すると、かなり魅力的なレベルではないでしょうか?
【参考コンテンツ】
●FX会社徹底比較!:取引コストで比べる
また、リニューアルに伴い、新たに追加された7通貨ペアのスプレッドは、以下のとおり。こちらも全部が全部、業界最狭水準というわけではなさそうですが、おおむね、業界上位水準と言って差支えなさそうです。
![松井証券[MATSUI FX]・新規追加7通貨ペアのスプレッド](/mwimgs/d/f/-/img_df80983978536708c0acb27ab946237b52327.jpg)
※表は松井証券の公式サイトをもとに編集部にて作成
※スプレッドは原則固定(例外あり)
■レバレッジコースやロスカット率を選択できる
このほか、リニューアルポイントではないものの、[MATSUI FX]のサービスの特徴として押さえておきたいのが、レバレッジを選択できるようになっているところ。
[MATSUI FX]では、「レバレッジなしコース」、「低レバレッジ5倍コース」、「低レバレッジ10倍コース」、「スタンダード25倍コース」の4つのコースが用意されていて、ユーザーは自身の資金力や投資スタイルに合わせて好みのコースを選択することができます。
![松井証券[MATSUI FX]・レバレッジコース](/mwimgs/8/4/-/img_84036b188181ba390680b1019747361740159.jpg)
(出所:松井証券)
また、ロスカット率も50%から90%まで、10%刻みで好みの水準に設定可能です。
レバレッジやロスカット率は、建玉を保有していなければいつでも変更可能なので、取引に使う資金量や投資スタイルが変わっても大丈夫。その時々に応じた設定ができます。こうした制度は特に、資金管理に慣れていない初心者の方を、しっかりサポートしてくれそうですね。
■取引ツールとLINEの公式アカウントを連携すると…?
最後に、取引ツールについて紹介しておきましょう。
松井証券[MATSUI FX]の取引ツールは、PCやタブレットで利用できるウェブブラウザ版の「FXトレーダー・プラス」とスマホアプリ版の「松井証券 FXアプリ」の2種類。
いずれも、ものすごくスタイリッシュで高度な機能が搭載されているという感じではありませんので、さらなる改良の余地ありかも!?という気もしますが、今のままでも必要な機能は揃えられていますし、シンプルなインターフェースな分、初心者の方でも扱いやすい印象です。
たとえば、ウェブブラウザ版の「FXトレーダー・プラス」はこんな感じ。

(出所:松井証券)
ローソク足、ライン、バーのほか平均足やポイント&フィギュアなどが表示でき、主要な30種類のテクニカル指標が使えるチャートが搭載されています。
![松井証券[MATSUI FX]・「FXトレーダー・プラス」チャート&テクニカル指標ラインナップ](/mwimgs/b/f/-/img_bffb18e8ae58529851c2474062148ee195888.jpg)
(出所:松井証券)
また、希望の設定に合わせて通貨ペアのレートを読み上げてくれる「音声読み上げ機能」や、複数通貨ペアの値動きを同一チャート上で比較する「絶対比較チャート」、ある時点の価格を100として、複数通貨ペアが相対的にどのように動いたのかを比較する「相対比較チャート」、2つの通貨ペアの価格差や倍率(比)で比較する「スプレッド比較チャート」など、ちょっとユニークな機能も搭載されています。
ただ、「FXトレーダー・プラス」は、取引とチャートに特化されたツールであるため、ニュースやレポートといった情報系の機能が備わっていません……(ニュースやレポートは、FXお客様サイト内から閲覧する必要がある)。
そこをフォローしてくれるのが、LINEの松井証券公式アカウント。

(出所:松井証券)
「FXトレーダー・プラス」とLINEの松井証券公式アカウントを連携しておくと、あらかじめ設定した条件に沿って経済指標の発表やマーケットの急変アラート、売買シグナルなどをLINEで通知してくれるほか、マーケットニュースなどの情報もLINEから確認することができるんです。
ちなみに、LINEの画面からはスマホアプリ版の取引ツール、「松井証券 FXアプリ」を起動し、そのまま取引することもできます。

(出所:松井証券)
スマホアプリ版の取引ツール「松井証券 FXアプリ」は、ウェブブラウザ版「FXトレーダー・プラス」と同様、シンプルなインターフェースが特徴で、初心者の方にも扱いやすい印象のアプリ。
シンプルとはいえ、ウェブブラウザ版とほぼ変わらないチャート機能を利用できますし、「松井証券 FXアプリ」の方は、ウェブブラウザ版とは異なり、ニュースなどの基本的なマーケット情報をアプリ上で確認することもできますので、普通に取引する分には不便はなさそうです。
ですが、やはり今回、取引単位やスプレッド、取り扱い通貨ペアの数などスペック面で大きなリニューアルが行われただけに、次は、ウェブブラウザ版、アプリともに取引ツールのさらなる改良にも期待したいところではあります…。今後に期待!でしょうか。
それにしても、老舗の松井証券が今回これだけ大々的なスペック向上をはかったということで、各社の動きがまた一段と活気づいていく予感もしますよね? 松井証券[MATSUI FX]の今後の展開とともに、競合各社の動向にも注目していきたいと思います!
>>>松井証券[MATSUI FX]の最新スペック詳細はザイFX!の比較コンテンツをご覧ください
(ザイFX!編集部・上岡由布子)
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