ユーロの買い戻しは８合目あたりか。
豪ドル/円は75円台があれば買いたい！

2010年07月15日(木)12:33公開 (2010年07月15日(木)12:33更新)

今井雅人

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先週は参議院選挙があったので、１週間お休みをさせていただきました。

みなさんにはご迷惑をおかけしました。今週から再開いたします。

■市場がユーロの悪材料に慣れてしまい反応しなくなった

相場のほうですが、全体的にパッとしない相場展開となっています。ただ、少し変化も見られ始めました。

まずは米ドル安で、アメリカの住宅市場が再び弱くなってきたあたりから、米ドルに下落圧力がかかり始めました。米ドル/円は最近、90円を超えられなくなってきています。

米ドル/円日足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドル/円日足）

また、米ドル安の影響でユーロ/米ドルは1.27ドル台まで上昇してきました。

これは正直、ちょっと誤算です（「ユーロがどこまで下落するかわからない！100円割れや1.1ドルまでの下落もあり得る」を参照）。

ユーロ/米ドル日足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：ユーロ/米ドル日足）

スペイン、イギリス、ポルトガルなどが、大手格付け会社から格下げ、または格下げの警告を受けるような状況となっていますが、これに市場が反応しなくなってしまいました。

米ドル安の影響に加えて、この手の話に市場が慣れてきてしまったということだと思います。

■ユーロのポジション整理はもうしばらく続くかも…

また、最近はリアルマネー（年金や投資信託などの運用主体）のユーロ売りが一巡してしまい、追加の売りが出なくなってしまっています。

これに投機筋が失望し、ユーロ・ショート（売り持ち）の買い戻しを進めているようです。

要するに、ユーロのポジション整理が優先される相場展開となってしまっているのです。

ＩＭＭの「ユーロ」のポジション動向

（詳しくはこちら → 経済指標/金利：シカゴＩＭＭ通貨先物ポジションの推移）

投機筋のポジション動向を反映しているシカゴＩＭＭのポジションを見ると、ユーロショートがだいぶ減少しています。

この動きは８合目あたりにきているように感じますが、もうしばらく、今の雰囲気が続くのかもしれません。

■円安傾向はそろそろ息切れしそうに見える

そのほか、ここ１週間を見れば、全体的に円安傾向になってきています。

しかし、これはその前の急激な円高の調整という面が強いと思っています。これもそろそろ息切れをしそうに見えます。

豪ドル/円日足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：豪ドル/円日足）

ただ、最近の経済指標を見ていると、オーストラリアの景気が好調のようです。したがって、豪ドルは基本的にはしっかりとしているのではないでしょうか？

少し離れていますが、75円台ぐらいがあれば買ってみたいと思います。

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