今日(2008年6月25日)はとりたてて書くことがない。すでに、このところのコメントで記述した。
今日のマーケット(FX市場)はFOMCの結果待ち。
昨日、本日(2008年6月24日、25日)は、FOMCが開催されている。
今回のFOMCではドル金利の据え置きを予想するが、注目はFOMC声明文。
FOMC声明文に今後のドル金利の引き上げを示唆するコメントがつくか否かに注目が集まっている。
「米国は現在、リセッション状態(景気後退局面)にある」
今月の初めに発表された米国失業率を筆頭に、このところ発表された米国経済指標を見れば、明らかなリセッション(景気後退)だ。
「今年の後半に、米国経済は回復する」といった意見(米国経済楽観論)を、巷間よく見かけるが本当にそうなるのか?
それとも、「現状のリセッション状態(景気後退局面)が継続する」のか? その時になってみなければ、誰にもわからない。
「今年の後半に、米国経済は回復する」といった意見(米国経済楽観論)は、そうあってほしいという願望にすぎない。典型的な「ポジション・トーク」と言える。
景気は循環しているのだから、景気の良い時もあれば、景気の下降局面もある。下降局面となれば、当然景気は悪くなる。
センチメントが悪化することを避けたいので、意図的にそういった楽観論をぶっているのだろう。そう考えている。
しかし、常識的に考えるならば「現状(2008年年央)がリセッション(景気後退)なのだから、今年の後半もリセッション状態(景気後退局面)が継続する」と考えるほうが、むしろ正論だ。
景気が悪化している場合に、短時間で、急激に、V字回復するケースは稀だ。
■市場関係者が本当のことを言っているとは限らない
断っておくが、ことさらに、悪い方向へアジテートしているのではない。
現在の時点で、今年の後半に米国経済が回復するといったコメント(意見)を、声高に主張していることこそが、景気の低迷を恐れて、民衆の気分(センチメント)が悪い方向に流れて加速しないよう、ことさらにアジテートしていることになる、と考えている。
市場関係者の多くは、センチメント(雰囲気)が悪くならないように配慮してコメントをする傾向がある。その立場上、その言動は理解する。
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