10月10日(金)のニューヨーク市場でドル/円(USD/JPY)の終値は、100円台ミドル程度だったが、東京市場が休場の10月13日(月)のオセアニア市場では、ドル/円(USD/JPY)は、値を飛ばして、101円台をつけた。
クロス円も、10月10日(金)のニューヨーク市場終値と比べると、円安水準で始まっている。
■アジア市場では「窓埋め」の動き
英国政府による英金融機関への資本注入が報じられたことから、それを材料に、ドル/円、クロス円ともに、円安気味になった、と考えている。
この日のアジア市場では、反落して、ドル/円(USD/JPY)、クロス円ともに下落。しかし、それも、先週末のニューヨーク市場終値と本日のオセアニア市場で作った「窓(Gap)」を埋める値動きにすぎない。
10月13日(月)のアジア市場での反落は、値幅で見ると、ドル/円(USD/JPY)で1円50銭程度の下落。
ユーロ/円(EUR/JPY)をクロス円の代表と考えて例示すると、高値が、137円台ミドル、安値が134円台前半だから、3円以上の下落になる。


■週明けのロンドン市場は一連の対応策をそれなりに評価
10月13日(月)のアジア市場がどうであっても、この日のロンドン市場が今回のG7に対してどのような判断をするのか、それを確認しなければならない。そういった意味で、10月13日(月)の東京時間15:00~17:00ごろに注目していた。
アジア市場で、急騰後に反落していたドル/円(USD/JPY)、クロス円は10月13日(月)のロンドン市場朝方に、再度、円安気味に動いた。
ロンドン市場参加者が、「英国政府による英金融機関への資本注入」のニュースを焼き直し、判断したということだ。
つまり、10月13日のロンドン・マーケットではG7、欧州会合、そして英国の資本注入を、それなりに評価した、と読むことができる。これで、注目していたロンドン市場の朝方も終わった。
■株価急騰を受け、ドル/円もいったん103円台まで上昇
その後にオープンした、10月13日のニューヨーク株式市場では、株価が急騰。
ダウ平均は過去最大の上げ幅を記録、前日比+936.42ドル。ニューヨーク市場終値は9,387.61ドル。
このニューヨーク株式市場を受けて、ドル/円(USD/JPY)、クロス円は上昇気味(円安気味)に推移したが、外国為替市場は、妙に静かであった(というか、この日のニューヨーク外国為替市場は、事実上、休場だった)。
10月14日(火)の東京市場オープン前に、102円台ミドルに歩を進めた。
この日の東京市場オープン(東京時間 朝9:00)のドル/円(USD/JPY)水準は、102円台ミドル程度。そして、朝方の東京市場で、ドル/円(USD/JPY)は、103円台前半に乗せている。高値は[103.00-10]レベル。
ニューヨーク株式市場で、ダウ平均は過去最大の上げ幅を記録、前日比+936.42ドル、ニューヨーク市場終値では、9,387.61ドルとなったことを受けて、写真相場の東京株式市場でも日本株の急騰となったことを材料に、ドル/円(USD/JPY)は103円台に乗せた、と考えている。
その後は、調整から、東京市場午後のドル/円(USD/JPY)は、[101.85-95]レベルまで急落するも、[101.85-102.50]のゾーンで、『高値保ち合い』を形成している。
10月14日(火)の東京市場が引けてからの、ロンドン市場、ニューヨーク市場も、概して、上記『高値保ち合い』を維持した。
■金融機関が借金を踏み倒したらアメリカン・ジョークだ!
個人的には、G7、その他、首脳会合もたいしたことはなかった、と考えている。公的資金注入にしても、公的資金が入らなければ金融機関が倒産する状態である、と考えれば、「めでたい話」でも何でもない。
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